
『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』 (中村 ひろき/KADOKAWA)第5回【全8回】
小学生の頃から20年以上、アレルギー性鼻炎に悩まされてきた鍼灸師の中村ひろきさん。そんな彼が大人になって辿り着いた答えは、意外にも「腸内環境」の大切さでした。食生活を根本から見直した結果、あんなに苦しかった鼻炎の症状が、驚くほど軽くなっていることに気づいたといいます。その実体験をもとに綴られた一冊が、『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』(KADOKAWA)。本書では、40代からの体質改善をテーマに、「栄養学」と「心の持ち方」を組み合わせた著者独自のメソッドを解説しています。自分を慈しみながら、不調の根っこから整えていくコツが満載です。
※本記事は中村 ひろき(著)による書籍『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』から一部抜粋・編集しました。
炎症で腸からダメージが連鎖する仕組み
「活性酸素」と聞くと、シワやたるみを生む、肌の大敵! と認識している人も多いかもしれません。きっと良くないものというイメージがあると思います。
でも、活性酸素のそもそもの役割は細菌やウイルスから体を守ることです。ただ、体内で過剰に発生してしまうことで、細胞自体を酸化させて細胞本来の機能を損なって、傷つける要因にもなってしまい、問題となるのです。
活性酸素は例えるならば「強過ぎる洗剤」。強すぎる洗剤が手の皮膚を荒らすように、過剰な活性酸素が全身のさまざまな場所で炎症を引き起こします。
この酸化ダメージが腸に及ぶとどうなるかというと、1つはリーキーガット症候群(腸漏れ)を発症することがあります。腸の上皮細胞が活性酸素によってダメージを受けると、上皮細胞同士の結合がゆるみ、未消化の食べ物や毒素、ウイルスなどが、本来通るはずのないルートで血液中に漏れ出してしまう症状です。
腸から漏れ出た異物は全身を巡る血液によって各組織に運ばれ、免疫が過剰に反応するだけでなく、活性酸素も発生し、もはや止められないスパイラル状態に......。この負のスパイラルに入ってしまうと、なかなか慢性炎症から脱出できなくなってしまうのです。
ちなみに、この活性酸素は、炎症だけでなく、心理的ストレス、睡眠不足、紫外線、過度な運動、喫煙、アルコール摂取、添加物の多い食事など、日常のさまざまな要因で増加します。
日常生活を整えるのはもちろん、抗酸化効果のあるビタミンC・E、ポリフェノールなどを含む食材を積極的に摂るなどして対策を講じながら、プロバイオティクスやグルタミン(アミノ酸の一種)などで腸内環境を整えていくことが大切になります。それだけ腸は体の要であることを、ぜひ覚えておいてください。








