
『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』 (中村 ひろき/KADOKAWA)第4回【全8回】
小学生の頃から20年以上、アレルギー性鼻炎に悩まされてきた鍼灸師の中村ひろきさん。そんな彼が大人になって辿り着いた答えは、意外にも「腸内環境」の大切さでした。食生活を根本から見直した結果、あんなに苦しかった鼻炎の症状が、驚くほど軽くなっていることに気づいたといいます。その実体験をもとに綴られた一冊が、『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』(KADOKAWA)。本書では、40代からの体質改善をテーマに、「栄養学」と「心の持ち方」を組み合わせた著者独自のメソッドを解説しています。自分を慈しみながら、不調の根っこから整えていくコツが満載です。
※本記事は中村 ひろき(著)による書籍『栄養のムダ使いを止めれば不調知らず! 40代が始め時 腸から体を変える本』から一部抜粋・編集しました。
炎症はそもそも悪者ではなく体に必要な反応
「炎症」と聞くと、体にとって悪いものというイメージをもつ人が多いかもしれません。しかし、本来、炎症は体にとって必要な「防御」反応です。
例えば、風邪をひいて発熱したり、転んで擦りむいた部分が赤く腫れたり、食中毒を起こしたりすることがあるとします。これは「急性炎症」と呼ばれる反応で、体の中に侵入したウイルスや細菌などの異物を攻撃したり、ダメージを受けた箇所を修復したりするための仕組みです。
体の中で異変が起きると、「炎症性サイトカイン」と呼ばれる信号が放出され、信号を受け取った免疫細胞が活性酸素を放出して、ウイルスや異常細胞を攻撃し、排除するように働きます。
つまり、炎症は体が自分を守るために働く、体にとって必要不可欠な仕組みなのです。炎症がなければ、私たちはたとえ小さなケガや風邪でも回復できなくなってしまいます。
しかし、こうした炎症反応が必要以上に続いたり、本来の役目を終えた後も止まらなかったりするケースがあります。すると、体を守るはずの炎症が、体そのものをじわじわと傷つけるやっかいな存在になってしまうのです。
それが、「慢性炎症」と呼ばれる状態です。慢性炎症の正体は、免疫細胞の暴走。慢性炎症になると、免疫細胞にブレーキが効かず、活性酸素を出し続けたり、修復のプロセスが長過ぎて細胞組織の硬化や細胞の異常増殖を引き起こしたりします。
細胞が異常をきたせば、当然、臓器もその役割を果たすことが難しくなってきます。体を守るための反応が長引くことで、かえってさまざまな不具合が出てしまうのです。
慢性炎症をそのままにしていると、体内の見えない場所でいつまでもくすぶり続けます。とはいえ、急性炎症と異なり、赤みや腫れ、発熱、痛みのようなはっきりとした症状がなく、気づきにくいもの。しかし、自分で体感できるサインがある場合や血液検査の結果などを参考に早期に発見し、ケアすることが不調や病気の出にくい健康な体に近づく第一歩となります。








