JR線で資産性が高いのは常盤線沿線! 今がマンションの買い時? それとも...

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マンション相場情報サイトが、東京23区内にあるJR東日本10沿線の平均平米単価を算出して2017年と2018年を比較したところ、上昇率のトップが常磐成田線沿線になりました。2017年中(1月〜12月)、マンションの価格変動がもっとも激しかったのが台東区。次に足立区、葛飾区と続くデータもあり 、軒並み「城東地区」が【沸騰している】ということになります。

もしマンション購入を考えるなら、今が買い時なのでしょうか? そして、城東地区が上昇している理由は何でしょうか?

沸騰の原因は訪日観光客と、それを見込んだ民泊需要

株式会社マンションマーケットが運営する、マンション相場情報サイト「マンションマーケット」のデータによれば、2017年2月と2018年2月を比較した場合の「JR常盤成田線沿線」の平均平米単価の上昇率は、6.20%という結果が出ました。2位の「JR総武線沿線」が3.38%、3位の「JR京葉線」が3.29%ですから、常磐成田線沿線の上昇率はダントツであることがわかります。「マンションマーケット」では、その上昇の要因を、以下のように分析しています。

1. 西東京エリア(目黒、世田谷、渋谷)が高すぎる

2. 民泊の解禁

3. 訪日観光客の増加

高騰している西東京エリアは敬遠され、民泊の解禁と共に成田空港へのアクセスの良さ、今後ますます増えると見込まれる訪日観光客への期待もあり、マンション価格が上昇しているという訳です。

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本当の資産性とは、街の持つ魅力が反映されるべき

このデータと分析だけを見ると、つい最近の資産性だけが評価されて価格が上昇しているように見えますが、ここ数年城東地区はめざましい変化を遂げています。

特に常磐線をはじめ、5路線が乗り入れる北千住はその代表でしょう。放送大学、東京芸術大学、東京未来大学など、5大学を次々に誘致し、昔ながらの庶民の街から若者の街へと大きく変貌しました。スカイツリー、両国国技館のある墨田区や、子育てしやすい街として知名度を増してきた門前仲町がある江東区など、城東地区にはインバウンド需要だけではない、街として魅力の高いエリアがたくさんあります。

本来の住まい選びとは、資産性だけでなく自分たちのライフステージに合わせた選択が必要なはずです。

街の魅力を反映する地価やマンションの価格は、さまざまな理由で上下します。すでに城東地区や常磐線沿線にマンションをお持ちの方は、この先の街の発展を楽しみにされているのではないでしょうか。これからこのエリアにマンションを購入しようと考えている方も、一時の沸騰相場に惑わされてすぐに飛びついてしまうことは避けたいものです。その街が持つ、本来の資産性や将来性を考えて選んでいきましょう。

文/長田 小猛

 

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