『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』 （三凛さとし／KADOKAWA）第12回【全13回】
物価高騰や円安といったお金にまつわるニュースが毎日のように飛び交う今、お金の不安や苦労を感じている方も多いのではないでしょうか。登録者数45万人超のインフルエンサーであり、15万人以上にコーチングしてきたライフコーチでもある三凛 さとしさんは、収入アップ法がうまくいかない原因は、心の奥に根付いた「お金のメンタルブロック」にあると指摘します。三凛さんが「お金とメンタル」の深い関係についてまとめたのが、書籍『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』（KADOKAWA）です。お金が貯まる・稼げる・増やせる体質になり、理想の未来への一歩を踏み出すためのヒントを、この本の中からご紹介します。
※本記事は三凛さとし著の書籍「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」から一部抜粋・編集しました。
多くの人が「お金がない状態」を自ら望んでいる!?
メンタルブロックのチェックを終え、結果はいかがでしたか？ 解説を読んでドキッとした人もいるのではないでしょうか。
でも、それが普通です。安心してください。
ここからは私自身の話を振り返ったり、クライアントさんとの関わりの中で気づいたエピソードを交えたりしながら、メンタルブロックがある人のさらなる特徴をお話ししていきましょう。
お金に関する悩みを持つ人のうち、「私にはお金に対するメンタルブロックがある」と自覚できている人は、心理学の勉強をしたことがある人でもない限り、まずいません。
だからこそ「今、初めて自分のメンタルブロックの存在に気づいた！」という反応は、まったく問題ありません。
現時点で自分のメンタルブロックを自覚できるようになったこと自体、大きな前進です。なぜなら、原因がわかれば対策を立てることができるからです。
今、あなたは「お金がない人」から脱却するスタートを切ったと考えてください。
そしてもう１つ、ドキッとすることを言わせてください。
お金のメンタルブロックがある人は、「お金に対して不安を持つことに安住している」という共通点を持っています。
「そんなバカな！ 不安を持つことに安住するわけがない！」と思われるかもしれませんが、これは真実です。
その理由は、「お金の不安を持っていれば、ほかの不安から目をそらすことができるから」です。
一般的に、自分が本当にやりたいことを見つけるのは、とても難しいことだと思われています。実際、「こんなにいい年になっても、まだ自分のやりたいことがわからない」と悩む人は大勢います。
やりたいことを見つけるためには、ありのままの自分を見つめなければなりません。
今の自分が持っているスキルや知識を棚卸しして、それを受け入れることが第一歩になります。
そのこと自体、「苦しい」と感じる人は少なくありません。なぜなら、この作業をしていると「どうして今まで頑張ってこなかったのだろう」と自分の努力不足にベクトルが向きがちだからです。
そのため、後悔の念にさいなまれるのが苦しくて、あえて「目標を持たないようにしている」人は少なくないのです。
そのしんどさから逃れるのに、「お金がないせい」にしておくのは都合がいいことなのです。
もちろん、自分自身と深く向き合わない限り、自分が本当にやりたいことは見えてきません。
「ちょっとやってみたい」くらいのことはいくらでも思いつきますし、実現もできるでしょうが、「これをやらないと生きていけない」ほどのことは、おいそれと見つかるものではありません。
