『イラストと図解で丸わかり!世界一やさしい新NISAの始め方』 (小林亮平/KADOKAWA)第1回【全6回】
元銀行員で、現在はYouTubeやSNSで資産運用の入門知識を発信し続けている小林亮平さん。自作のイラストを駆使した丁寧な解説が好評です。その著書『イラストと図解で丸わかり!世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)では、新NISAに「なんとなく興味がある」「これを機にやってみたい」という方のための、新NISAの基本や上手な活用法を解説。今回はその本の中から、投資の基礎から始め方、銘柄選び、出口戦略まで、知識ゼロから新NISAを始めるためのポイントをご紹介します。
※本記事は小林亮平著の書籍『イラストと図解で丸わかり!世界一やさしい新NISAの始め方』から一部抜粋・編集しました。
新NISAで選べる商品のおさらい
新NISAでどんな商品を選べばいいか解説します。
まず、新NISAで選べる商品をおさらいしましょう。
新NISAのつみたて投資枠では、低コストなど一定の要件を満たした約300本の投資信託などが対象です。投資信託は次に解説しますが、様々な株式などが袋詰めになった投資商品だと思ってください。
一方、成長投資枠では、トヨタ自動車のような上場株式や、あるいは数千本もの投資信託など、つみたて投資枠よりも幅広い商品が選べます。
この背景としては、最初のNISA制度となる一般NISAが、個人の資産形成を後押しするために2014年に始まりました。
しかし、一般NISAでは手数料が高い投資信託も対象であったため、銀行や証券会社が高コストな投資信託ばかりを顧客に勧める問題が蔓延していました。
そこで金融庁からメスが入り、2018年に誕生したつみたてNISAでは対象商品がかなり限定されました。
具体的には、投資信託を購入する際にかかる販売手数料がゼロ(ノーロード)、年間の保有コストである信託報酬は一定水準以下など、金融庁が定める一定の要件を満たした投資信託だけがつみたてNISAの対象となりました。
そしてこの考え方が、今の新NISAのつみたて投資枠、成長投資枠に引き継がれていると思えばいいでしょう。
つみたて投資枠は、つみたてNISAと同様の商品群で、一定の要件を満たした約300本の投資信託などが選べます。成長投資枠は、一般NISA対象商品とほぼ同様で、上場株式や数千本もの投資信託などが選択できます。
ただし、新NISAは個人の安定的な資産形成を目指す制度と位置付けるため、その目的にふさわしくない毎月分配型や高レバレッジ型の投資信託などは、成長投資枠でも対象外となりました。
・本書の記載内容は、2024年3月時点の情報に基づいています。
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