『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』 (三凛さとし/KADOKAWA)第7回【全13回】
物価高騰や円安といったお金にまつわるニュースが毎日のように飛び交う今、お金の不安や苦労を感じている方も多いのではないでしょうか。登録者数45万人超のインフルエンサーであり、15万人以上にコーチングしてきたライフコーチでもある三凛 さとしさんは、収入アップ法がうまくいかない原因は、心の奥に根付いた「お金のメンタルブロック」にあると指摘します。三凛さんが「お金とメンタル」の深い関係についてまとめたのが、書籍『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』(KADOKAWA)です。お金が貯まる・稼げる・増やせる体質になり、理想の未来への一歩を踏み出すためのヒントを、この本の中からご紹介します。
※本記事は三凛さとし著の書籍「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」から一部抜粋・編集しました。
欲しいものがあっても「欲しい」と言えない
過剰なほどに遠慮深い人がいます。こうした人は「お祝いに何かプレゼントさせて」と言われてもかたくなに断ったり、フリーランスや自営業者など自分で価格設定する立場の人であれば、驚くほど安い単価をつけたりします。
このタイプの人たちに共通していることが2つあります。1つ目はお金を受け取ることに対する罪悪感、2つ目は「自分はそれを受け取れるほどの人間ではない」という自己肯定感の低さです。
相手の好意を素直に受け取ったり、自分の価値を自分自身が認めたりすることができないのです。
そうなると、「あの人、どうしてあんなに遠慮するのだろう」と思われたり、「実力のある人なのに、どうしてこんなに安い金額をつけるのだろう」と不思議がられたりして、うまくいくはずの人間関係もお金回りもうまくいかなくなってしまいます。
過剰な遠慮は、「あの人は私のことが好きじゃないから、好意を受け取ってくれないのかな」という誤解にもつながりますし、安すぎる単価は「本当は実力がないんじゃないか」「あまり品質がよくないのかも」という憶測を生みかねません。
こうした人には「自分には値しない」という強い自己否定感があります。
「自分はダメだ」が強力なブロックになっているので、チャンスをつかもうとしかけると怯おびえが先立ち、けっきょく、いつもの「ダメな自分」から抜け出せません。
自己肯定感が低くなってしまう要因は、親からの言動に加えて、日本ならではの教育環境も影響していると考えています。