『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』 (三凛さとし/KADOKAWA)第6回【全13回】
物価高騰や円安といったお金にまつわるニュースが毎日のように飛び交う今、お金の不安や苦労を感じている方も多いのではないでしょうか。登録者数45万人超のインフルエンサーであり、15万人以上にコーチングしてきたライフコーチでもある三凛 さとしさんは、収入アップ法がうまくいかない原因は、心の奥に根付いた「お金のメンタルブロック」にあると指摘します。三凛さんが「お金とメンタル」の深い関係についてまとめたのが、書籍『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』(KADOKAWA)です。お金が貯まる・稼げる・増やせる体質になり、理想の未来への一歩を踏み出すためのヒントを、この本の中からご紹介します。
※本記事は三凛さとし著の書籍「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」から一部抜粋・編集しました。
払うべきお金の支払いを後回しにしがちだ
健康保険料や年金保険料、税金などは、会社員であれば給与天引きされますが、フリーランスの人は自分で引き落としの手続きをするか、市役所の窓口やコンビニなどで専用の支払い用紙を使って払わなければなりません。公共料金も同様です。
いまどき窓口で現金払いとなると、それにかかる時間がもったいないと思ってしまいますが、「あえてキャッシュ、あえて窓口での支払い」を好む人もいます。
また、中にはクレジットカードを使うと否応なく一定期日にお金が引き落とされてしまうからという理由で、あえてオンラインショッピングでの支払いをコンビニ払いなどにする人も存在します。
それとは逆に、お財布から「現物としてのお金」が減っていくことが怖くて、何でもクレジット払いにしてしまう人もいます。買い物をした分のお金が、財布からなくなるか銀行口座からなくなるかの違いだけで、けっきょくは「その分のお金は減る」のに、目の前から消えなければ、それは「なかったこと」にできる、という思い込みがこの人たちの考え方です。
こうした人たちには、往々にして税金や公共料金など、必ず払わなければならないお金の支払いを後回しにする傾向があります。
その根本にあるのは、「お金の現実を直視したくない」という思いと、「お金を減らしたくない」という執着心です。これらがメンタルブロックとなって、必要な支払いをするのを妨げているのです。
定期的にやってくる税金等の支払いを後回しにすると、払っていない期間の延滞税がつくだけでなく、次から次へと支払いが押し寄せてきます。
それが怖くてますます現実を見ない、という悪循環に陥っていきます。