『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』 (三凛さとし/KADOKAWA)第5回【全13回】
物価高騰や円安といったお金にまつわるニュースが毎日のように飛び交う今、お金の不安や苦労を感じている方も多いのではないでしょうか。登録者数45万人超のインフルエンサーであり、15万人以上にコーチングしてきたライフコーチでもある三凛 さとしさんは、収入アップ法がうまくいかない原因は、心の奥に根付いた「お金のメンタルブロック」にあると指摘します。三凛さんが「お金とメンタル」の深い関係についてまとめたのが、書籍『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』(KADOKAWA)です。お金が貯まる・稼げる・増やせる体質になり、理想の未来への一歩を踏み出すためのヒントを、この本の中からご紹介します。
※本記事は三凛さとし著の書籍「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」から一部抜粋・編集しました。
毎月、給料日前になると赤字になる
お金があればあるだけ使ってしまい、それでも足りないという人も数多く見られます。実際、2024年の連合総研による調査では、過去1年間における家計の収支について、25・8%の世帯が「赤字」であると回答しています。
このタイプの人は、「お金の管理がうまくできないんですよ。そもそも薄給だし」と言い訳するのですが、実は本当の原因はそこではなく、別のところにあります。
表向きは単なる「お金の管理ができない人」ですが、その奥にあるのは「何かから逃げたい」という思いだと私は思います。
自分の心の中の寂しさや虚しさなど、埋めようとしてもなかなか埋められない部分を、お金を使うことで埋めようとしているのです。
お金を使うことはストレス発散になります。
なぜなら、お金を使うと高揚感が生まれるからです。さほど多額のお金でなくても、必要最低限の生活費以外のことにお金を使うと非日常的な感覚を覚えます。
これが買い物依存症をはじめとする、無駄遣いがやめられない理由です。けっきょくのところ、衝動的にお金を使ってしまうのは、ストレスの元があるからです。
さらに言えば、浪費癖の原因となるストレスの奥には、幼い頃に刷り込まれた親からの影響があります。幼少時代に親がお金のことで争いをする姿を目にしたとき、子どもには「お金こそが両親の不和の原因だ」「お金は人と人との争いを生むものだ」というネガティブなイメージが定着します。
そして成人後、自分がお金を手にしたとき、深層心理で「そのお金を一刻も早く手放さなければならない」と認識してしまうのです。
なぜ買い物依存症になるかと言えば、その目的が買い物自体ではなく、お金を自分の元からなくすことにあるからです。
もし毎月赤字になっているのであれば、あなたにはそこまでしてお金を使い果たさなければいられないほどの、メンタルブロックがあるということです。