『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』 (三凛さとし/KADOKAWA)第4回【全13回】
物価高騰や円安といったお金にまつわるニュースが毎日のように飛び交う今、お金の不安や苦労を感じている方も多いのではないでしょうか。登録者数45万人超のインフルエンサーであり、15万人以上にコーチングしてきたライフコーチでもある三凛 さとしさんは、収入アップ法がうまくいかない原因は、心の奥に根付いた「お金のメンタルブロック」にあると指摘します。三凛さんが「お金とメンタル」の深い関係についてまとめたのが、書籍『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』(KADOKAWA)です。お金が貯まる・稼げる・増やせる体質になり、理想の未来への一歩を踏み出すためのヒントを、この本の中からご紹介します。
※本記事は三凛さとし著の書籍「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」から一部抜粋・編集しました。
仕事が嫌いだ、仕事をしたくない
実際、今の日本にはこうした考えの人が多いと思います。
仕事は生活費を稼ぐためのもので、そのためにやりたくもないことをやって、一日の時間の大半を削り取られているという、被害者的な感覚がベースにあるのでしょう。
行きたくもない場所に行き、会いたくもない人たちと顔を合わせ、嫌な上司に突き上げられ、根性の悪い同僚にチクチク言われ、やりたくもないことを「やらされている」という感覚でしょうか。
オランダのランスタッド社の調査(2019年)によると、日本は「仕事に対して満足」と回答したのは42%で、34の国と地域の中で最下位。また、アメリカのギャラップ社の調査(2023年)によると、「熱意あふれる従業員」と自ら回答したのはわずか6%で、日本はおよそ140の国のうち最低レベルでした。
仕事に対してネガティブであることのもう1つの要因として、今の仕事に対して夢が持てないということもあるでしょう。そもそも好きな分野や職種ではなかったけれど入社試験に受かった会社がそこしかなかったとか、内定をもらった中でいちばんマシと思われる会社に入っただけということもあるかもしれません。
実は、私もそのタイプでした。大学を卒業したらサラリーマンになるしかないと思っていたのです。
今でこそ、こうして人様のお金の悩みを解決するお手伝いをしていますが、当時は「お金」と聞くと「自分には関係ない」と拒絶するような人間だったので、就職活動では銀行や証券会社は最初から除外していました。
勤め人には「やらされている」という思考パターンの人が多いのではないでしょうか。こういう人は「仕事はつらくて厳しいもの」「給料は生活をしていくための我慢料」といったメンタルブロックを持っています。
こうした思考パターンの人には、親が長時間労働・低収入のため経済的に困窮した家庭で育った人が少なくありません。
親がどんなに身を粉にして働いても貧困から抜け出せなかった姿を見続けると、仕事や労働に対して否定的なイメージしか持てなくなる可能性が高いのです。
特に共働きの場合、親と一緒に過ごしたい幼少期にそれがかなわず、寂しい思いをしたことなどが重なると、そのイメージはよりいっそう強くなりがちです。
仕事や労働に対するマイナスのイメージを持ち続けたままでは、満足のいくお金を手にすることは難しいと言わざるを得ません。