『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』 （三凛さとし／KADOKAWA）第3回【全13回】
物価高騰や円安といったお金にまつわるニュースが毎日のように飛び交う今、お金の不安や苦労を感じている方も多いのではないでしょうか。登録者数45万人超のインフルエンサーであり、15万人以上にコーチングしてきたライフコーチでもある三凛 さとしさんは、収入アップ法がうまくいかない原因は、心の奥に根付いた「お金のメンタルブロック」にあると指摘します。三凛さんが「お金とメンタル」の深い関係についてまとめたのが、書籍『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』（KADOKAWA）です。お金が貯まる・稼げる・増やせる体質になり、理想の未来への一歩を踏み出すためのヒントを、この本の中からご紹介します。
※本記事は三凛さとし著の書籍「金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法」から一部抜粋・編集しました。
預貯金の額が、ある一定の額以上にならない
かつて私自身もそうでしたが、ある一定の額までくると、それ以上は預貯金の額を増やすことができない人がいます。
私の経験も含め、これまで多くのクライアントさんを見てきた限りでは、そのボーダーラインは１００万円あたりであることが多いです。
１００万円という金額はキリのいい単位だからかもしれません。貯金が増えない人は、「一応、１００万円は貯めることができた」という安心感から、気が緩んでしまうのでしょう。
「何はともあれ、１００万円は貯めることができた。必要最低限の蓄財ができたから、あとは好きにしてもいいんじゃないか」となるわけです。
その要因となっているのは、幼少期に刷り込まれた価値観の影響により、１つ目が「１００万円を大金と認識している」こと、２つ目が「自分にはそれ以上の大金は持てるはずがない」と無意識のうちに思ってしまっていることです。
確かに、１００万円は「まとまった金額のお金」ではあります。１００万円をまったくためらわずにポンと使える人は少ないでしょう。
とはいえ、「大金」と呼べるほどの額でしょうか。「ちょっとした金額のお金」ではありますが、「大金か」と問われると、そこまでではないと思いませんか？
一昔前ならいざ知らず、今どき１００万円で何ができるでしょうか。子どもの私立大学の初年度納付金にも足りないくらいです。家族で海外旅行に何度も行けるわけでもありません。
インフレの今、１００万円の価値はコロナ禍前に比べて明らかに下がっています。
その１００万円という金額を「大金」と認識していること自体が、あなたの心にあるお金のメンタルブロックの存在を端的に示していると言えるのではないでしょうか。
この「１００万円は大金だ」という認識が、「それを超えるようなお金を自分が持てるはずがない」という思い込みを作り出します。
人によってこの閾値は変わりますが、預貯金が一定額に達したときにそのブロックが発動し、無意識のうちに「これ以上は無理だ」と、貯金できたはずのお金を使ってしまうような行動に出るわけです。
