あなたは今、「家族のための私」で生きていませんか？ 「もしあなたが『このままの人生で本当にいいんだろうか』。そう感じているならば、自分と向き合うサインです」と語るのはAmeba公式トップブロガー・中道あんさん。「夫や3人の子供たちとくらべて、ただ歳を重ねているだけ」と感じながら専業主婦をしていた中道あんさんですが、40歳でパートを始めたことをきっかけに、その後は正社員となり、夫と別居、そして50代半ばで起業をするまでに人生が変わりました。
中道あんさんが「このままではいけない、変わらなきゃ」「一歩を踏み出そう」と考え、「私のための私」になれたのはなぜなのか。中道あんさんの著書『昨日とは違う明日を生きるための 新しい幸せの始め方』（KADOKAWA）よりこれからの時代を生きるヒントを厳選してお届けします。
【前回】心配性だった母に縛られてきた私。ずっと親の人生を背負っていたけれど...
【最初から読む】専業主婦だった私が40代でパートを始め、夫と別居し、50代で起業した理由
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時代も常識も変わっている
「嫁」という言葉は死語になった
世の中の常識は大きく変わりました。
今の若い人たちは、「結婚しても財布はふたつのまま」というのが常識です。結婚しても、子どもを産んでも、共働きが当たり前で、男女平等が基本。
「長男の嫁」などという言葉も、死語になりました。そもそも「嫁」という感覚は捨てないといけません。「息子の嫁」ではなく「息子のパートナー」と呼ばなくてはならないのです。
私たちの世代は、「何かするときはお義母さんにお伺いを立てなさい」と言われたものでしたが、今どきそんな常識は通じません。
そしてもはや、親の介護は「嫁の仕事」ではなくなり、実の子どもたちが担当するのが常識です。さらに、「介護は家族の仕事」という感覚もなくなってきました。ひと昔前は、「親を施設に入れるのは、親を捨てるのと同じ」と言われたものですが、介護サービスが充実し、安心してプロの人たちにサポートをお願いすることができます。
それなのに、私たち自身の中に、いまだに「よい嫁、よい母親、よい娘でいなければ」という固定観念が残っているような気がします。
雇われて働くしかない時代は終わった
世の中が変わった何よりの証拠、それは、こんな私が自分の個性を生かして起業してビジネスができているということです。なんということでしょう！
以前の私は、「経済的に自立するためには、会社からお給料をもらって働くしかない」と思っていました。
好きなことでお金がもらえるなんて、夢にも思っていませんでした。
今では、昔だったら考えられないような変わった仕事を職業にしている人がたくさんいます。面白い動画を撮ってYouTubeで配信するとお金になります。人より先に何かできるようになったら、人に教えることができます。動画の編集の仕方や、ホームページの作り方など、できない人は、教えてくれる人を探しています。
また、シニア向けに、デジタル関連の教室を開くこともできます。断捨離したい人たちに、メルカリの使い方を教える教室を開いたり。近所の人を集めてスマホ教室を開き、お金をもらっている人もいます。
ほかに、自分の特技や資格を登録して、仕事を得られるというマッチングアプリもいろいろと登場しています。
会社に雇われて、指示された仕事をして働くしかない、という時代ではないのです。
POINT
時代の変化を認識すれば、生き方も変わる
