豪華な返礼品競争が加速! 確定申告前に知りたい「ふるさと納税」のイロハ

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ふるさと納税といえば、豪華な「お礼品」も有名ですね。

昨年末、「ふるさと納税」への駆け込み需要が一気に増えました。その理由の1つに、各種「ふるさと納税サイト」がさまざまなキャンペーンを打ってきたことがあげられます。

たとえば、ふるさと納税サイト「ふるぽ」では、大阪・和泉市のチョイスポイント制度を導入した名産品の特集を組み、じつに350点以上ものふるさと納税お礼品が登録されてます。

そんなサービスが過熱するふるさと納税ですが、名前だけ聞いたことがあっても、じつはよく知らない方も多いのではないでしょうか? どんなものなのか、この機会に知っておきましょう。

 

豪華な返礼品競争が加速! 確定申告前に知りたい「ふるさと納税」のイロハ d2edf28f3155d2b065ca5adbc04da7afd1518bd1.jpgJTBが運営するふるさと納税サイト「ふるぽ」

 

「ふるさと納税」を申し込んで、免税措置を受けよう!

地方で生まれ育った人たちが、就職などを機に都会へ移り住むと、そこで税金を納めることになります。そうなると、自分が生まれ育ったふるさとには税収が入らなくなってしまいます。そこで、「自分の意思でふるさとに納税する仕組み」として誕生したのが「ふるさと納税」です。

では、なぜ年末に需要が増えるのかというと、12月までにふるさと納税を申し込むと、来年3月までに行う2017年度の確定申告に免税措置が適用され、所得税が還付されたり、住民税が減額されたりするからです。「ふるさと」と付いてますが、納税先はどこでもOKです。生まれ故郷に限らず、どの自治体でも選べるうえに、何ヵ所にも納められます。その自治体に直接、行く必要もなく、スマホやパソコンを使って、自治体の公式サイト経由で申し込めます。

納税できる額は限りがあり、たとえば年収500万円の方の場合、平成27年以降は59,000円が上限となっています。ただし、扶養家族や他の控除によっても変わるので、詳細はお住まいの市区町村へお問い合わせください。この上限額は、自己負担額一律2,000円を除いた額であり、その全額が控除されます。さらに、ふるさと納税を申し込む際、そのお金の使い道を選べる自治体もあります。地元のこういう事業を発展させたいという思いを、納税の形で示せるのです。

もらってうれしいお礼品を選ぼう!

うれしいのは、免税措置だけではありません。その土地のお肉や魚介類といった特産品や名産品が、「お礼品」としてもらえるのです。どれを選ぶか迷った時は、冒頭のふるさと納税サイトなどが便利です。これらのサイトでは、「品物」だけでなく、「ランキング」や「地域」からも探せます。

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生鮮食品ばかり選んでしまうと...


ただし、お礼品に生鮮食料品ばかり選んでしまうと、冷蔵庫に入り切らない可能性も出てきます。常温で保管できるお米や飲料、ホテル宿泊券といったものもあるので、分散して選んでおくといいですね。節税しながら、その地方の名品もいただける、「ふるさと納税」をあなたも活用してみませんか?

文/千葉洋一

 

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