「1人暮らし」と「出会い」がパラサイト・シングル脱却のカギ!/パラサイト・シングル

pixta_35126999_S.jpg1999年に『パラサイト・シングルの時代』という著書が出版されてから約20年。当時若者だったパラサイト・シングル達は中年に。彼らの親世代は60歳~70歳となっている現在、多様化する結婚の形や生き方に親世代はどのようなことをし、心得ておくべきなのでしょうか。
「親と同居の中年未婚者」や「高齢化する婚活問題」について、『パラサイト・シングル』の著者であり、中央大学文学部教授である山田昌弘先生に伺いました。

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1人暮らし&婚活が結婚の可能性を高める

未婚者の中には、1人暮らしの人もいますが...。「1人暮らしの人は結婚が早い傾向があります。1人より結婚して2人で暮らす方が、経済的だと考えるからです。子どもの結婚を望むのなら、1人暮らしをさせるのも一つの方法です」(山田先生)。1人暮らしで負担が大きいのは家賃。下記の制度を利用したり、台所や浴室などが共用で家賃が比較的安い「シェアハウス」を探してもいいでしょう。家賃の負担を軽減できるさまざまな制度などをご紹介します。

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まずは婚活で出会いの機会を増やす

結婚するために積極的に活動することを「婚活」といいます。名付け親は山田先生です。婚活では自分から出会いを作ることが大事。例えば、結婚相談所に登録する、婚活パーティーに行く、友達に紹介を頼むなどです。「女性は希望する生活水準を下げて、共働きを視野に入れると、結婚の可能性が高まります。男性で友達が少ない人は、まずコミュニケーション能力を磨き、友達を作ることが婚活の第一歩です」(山田先生)

最近は結婚相談所への登録に親が同行したり、子どもの代わりに親が集う代理婚活パーティーに参加するなど、親が婚活を支援するケースが増えています。「子どもも年を取り、親亡き後に失業や病気などで、生活がままならなくなることも。家族がいると、万が一のときの支えになります。結婚に対する考え方は多様化していますが、子どもはできるだけ依存させずに、自立を促すことです」(山田先生)

 
パラサイト・シングルから脱却する方法

親がすべきこと&心得
●子どもに1人暮らしを促す
●結婚相談所に子どもを登録させる
●親の代理婚活に参加する
●依存させず、できる範囲でサポート

子どもがすべきこと&心得
●実家を出て1人暮らしをする
●シェアハウスに住む
●婚活パーティーなどに参加する
●なるべく多くの友達とつながる

 

取材・文/松澤ゆかり 

<教えてくれた人>
山田昌弘(やまだ・まさひろ)先生

中央大学文学部教授。東京大学文学部卒業。専門は家族社会学。近著に『底辺への競争』(朝日新書)がある。

この記事は『毎日が発見』2018年7月号に掲載の情報です。
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