医療保険に数年加入すると給付金よりも保険料が上回る!?/医療保険は得?それとも損?(2)

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医療保険に入ると、病気やけがなどで入院した場合、あるいは手術などをした場合に一定額を受け取れます。入院給付金は、入院1日目から保障されるのが一般的です。以前は継続して5日以上入院して5日目から保障されるのが主流でした。その入院も、検査や美容目的の入院は対象外。また、入院は病院や診療所が対象で、介護保険法に定める介護老人保健施設は対象外です。手術給付金は、手術の種類に応じて給付額が異なったり、一律に決まっていたりなど、医療保険によって異なります。

前の記事「保険の給付金が受け取れるかは保険会社が決める!/医療保険は得?それとも損?(1)」はこちら。

  

保険ではなく医療や旅行など自由に使える貯蓄を利用しましょう

それでは実際、医療保険の入院給付金を受け取るために、幾らの保険料を支払うことになるのでしょうか。入院日額5000円、1入院60日まで、月額保険料4000円の場合で見てみましょう。最近は、病院側も長く入院をさせない傾向にあります。入院患者にとっても長い入院は避けたいものですが、もし60日まで入院したとすると30万円を受け取れます。月額保険料4000円で年間4万8000円、6年ちょっとで入院で受け取れる最高金額と同じになり、それ以降は保険料の方が上回ってしまいます。

「公的な健康保険や高額療養費制度もあります。入院しなければ受け取れないものにお金を払うより、保険料分は医療費や旅行など自分の都合で自由に何にでも使うことができる貯蓄にしておいては」と内藤さんはアドバイスします。

  

医療保険よりも自由に使えるお金があれば気軽にこんなことができます

■家事サービスを利用する
ご飯が用意できなかったり、掃除ができなかったら家事サービスやお弁当の宅配などを利用することで、栄養管理されたご飯を食べ、身の回りの衛生を保つことができる。

■しんどいときにはタクシーに乗る
暑かったり、目的地まで遠かったりすると外出するのがおっくうになりがち。そんなときや、足腰が痛くなったときは、タクシーに乗って行動する方が活動的に過ごせる。

■かかりつけ医を見つけるために複数の病院に行く
予防接種やちょっとした風邪などの機会に、近所の複数の病院に行って、先生の様子を見て、話しやすそうだったらかかりつけ医として検討してみる。

■カラオケに行ったりお茶をしておしゃべりする
友達とカラオケに行って好きな曲を歌ったり、喫茶店でおしゃべりをして声を出すようにすると、喉の筋肉を鍛えることができるし、ストレス発散にもなる。

  

次の記事「医療保険に入りたい人にはどんな保険が向いている?/医療保険は得?それとも損?(3)」はこちら。

  

内藤眞弓(ないとう・まゆみ)さん
<教えてくれた人>
内藤眞弓(ないとう・まゆみ)さん
ファイナンシャル・プランナー。生活設計塾クルー取締役。生活設計や保険の見直し、資産運用などの相談業務を行う。著書に『医療保険は入ってはいけない![新版]』(ダイヤモンド社)などがある。
この記事は『毎日が発見』2017年10月号に掲載の情報です。
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