そんな米国の魅力は他にもあり、先進国の中では珍しく、今後も人口の増加が予想される国と言われています。
データ⑤は、国連のデータを基にした米国と日本の人口推移予想です。
米国は2100年まで人口が増える見込みになっていて、一方の日本は右肩下がりにどんどん人口が減っていくと予想されています。
米国の人口が増える大きな理由は、移民の受け入れで、過去にも毎年約100万人の移民を受け入れてきました。
人口が増えれば国内の経済活動は活発になって、若い労働力も確保できるため、国の成長につながっていきます。
反対に日本は人口減少だけでなく少子高齢化問題もあるので、なかなか厳しいと言わざるを得ないでしょう。
ちなみに、人口が増加している国と言うと、中国やインドも気になるでしょう。
特にインドは私も注目していますが、2023年半ばに中国を抜いて人口が世界１位になって話題になりました。
ただ悩ましい点として、新興国は政治・経済・社会情勢が不安定なため、いわゆるカントリーリスクが高く、株価の変動も比較的大きい傾向があります。
そのため、新NISAにおけるメインの投資対象には、なかなか選びにくい面があります。
ただし、米国株式であっても、他の国より必ず伸びるとは限らないことは覚えておきましょう。たしかに今は米国株が盛り上がっていますが、時期によっては、新興国株や日本株が米国株より伸びていた時はありました。そういったリスクがあるため、あえて特定の国を選ばず、世界中に分散投資しておくのがインデックス投資の根本的な考え方なのです。
ひとまず新NISAにおいて、できるだけ幅広く分散投資しておきたいなら全世界株式、米国の今後の成長に確信が持てるなら米国株式を選ぶといいでしょう。
米国株式インデックスファンドについても、おすすめの投資信託を３つ紹介します。
（1）ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）
（2）楽天・Ｓ＆Ｐ５００インデックス・ファンド
（3）ＳＢＩ・Ｖ・全米株式インデックス・ファンド
一番人気があるｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）は、今回紹介した米国株式の代表的な指数Ｓ＆Ｐ５００に連動しています。
Ｓ＆Ｐ５００の中身を見てみると、やはり上位の銘柄はMicrosoftやApple、Amazon.com、など巨大IT企業が占めていることが分かりますね。
・本書の記載内容は、2024年3月時点の情報に基づいています。
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