【定年後の女性の生き方】人気インスタグラマーが考える自分らしい幸せを見つけるヒント

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『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』 (はりさねーぜ/KADOKAWA)第10回【全12回】

北海道で愛する犬猫と暮らすりさねーぜさん。かつては仕事一筋の多忙な日々を送っていましたが、人生の転機に「私が本当にしたいこと」と向き合い、家づくりや早期退職、そしてフリーランスとしての新たな挑戦など、自分軸で選択を重ねてきました。著書『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』(KADOKAWA)は、彼女の半生を通して、「自分らしい生き方」を見つけるヒントが詰まった一冊です。「孤独は怖くない、怖いのは孤立」というメッセージや、周囲との心地よい距離感の取り方、日々の食生活の整え方、グレイヘアでのおしゃれなど、あなたの「これからの毎日」を楽しく、心豊かにするためのヒントが満載です。

※本記事はりさねーぜ著の書籍『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』から一部抜粋・編集しました。

【仕事とお金】定年後のロールモデルがいなかった

『定年後の生き方』というタイトルの本があったとしたら、どんな読者を想定していると感じますか?

私は、50代以上の男性を想像してしまいます。これまで私が目にする中で、定年後の暮らしや生き方について語られるときのロールモデルって、男性しかいなかった印象なんです。本に限らず、ドラマや旅行プランなどのサービスもそう。
「定年後」というワードは、もれなく男性を指していました。
「早期退職」なんてワードもそうですよね。

つまり、定年後の女性のロールモデルって、今までいなかったんですよ。

それもそうですよね。男女雇用機会均等法が施行されたのが、現在57歳の私が高校を卒業した18歳のときです。そのときにやっと、女性が男性と同じ条件で働けるようになったわけですから(実態が伴っていたかは置いておいて)。

それから徐々に、結婚や出産をしても仕事を続ける女性が増えていったわけですが、私たちより上の世代で、定年まで働き続けた女性って、本当にひと握りなんですよね。それも、普通の会社員ならなおさら。ということは、今50代の私たちが、女性として定年退職後の生き方を経験していく、初めての世代となるわけですよね、きっと。

また、定年まで勤めず、結婚や出産を機に退職した女性も、この30年で結婚観は大きく変わり、女性の老後のロールモデルも昔とは違っているのではないでしょうか。

私たちの母親世代は、女性は20代で結婚して子どもを産み、専業主婦として家族を支えるのが当たり前。就職したとしても、「女性は職場の花」と言われ、仕事はせいぜいお茶くみと電話番。25歳までに結婚しないと「行き遅れ」などと言われ、周囲もなんとか結婚させようと、せっせとお見合いの話を持ってくる。そして、自分の娘にも、そうするよう働きかけてきた世代です。老後は娘かお嫁さんに世話してもらって当然。そう考えている70代80代の人は多いのではないでしょうか。

でも時代は変わり、今は、女性の生き方も考え方も多種多様です。ひと昔前の世代が歩んできた生き方だけが正解ではないと、多くの人が気づいています。選択肢が増えて、自由になったのは喜ばしいことだと思いますが、その分、迷いや悩みが出てくるのも事実。

自分にとって、幸せな老後って何なのか。
どんな生き方をするべきなのか。
ロールモデルがいないからこそ、迷いが生じて悩みます。もちろん私もそのひとりです。

ただ思うのは、正解は自分の中にしかないということ。どういう生き方を選択しても、どんな暮らし方になっても、それが正解か......というより、幸せと感じるかどうかは、自分の中にしかないはずです。かつて、他人からどう見られるかばかり気にしていた私だからこそ、今はわかります。どんな状況でも、捉え方一つで世界の見え方は変わるのです。

変えるための準備として一つ言えるのは、「自分の頭で考える」ことが大事ということ。

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今はさまざまな情報を目にする世の中です。

たとえば「恋愛こそが正義」と言わんばかりのドラマやCM を見て踊らされたり、若さを失うことに気を揉んだりと、私も20年前までは、自分の頭で考えるクセがついていませんでした。でもそれができるようになると、年齢を重ねることが怖くなくなったり、老後の暮らしが楽しみになるなど、人生にとってメリットが増えていったんです。

その情報をどう受け取るか、いろいろな選択肢がある中で、自分にとって大切なことは何か。それらを一つ一つ、ちゃんと自分の頭で考えることが、自分らしい新たな老後の暮らしを手に入れるために必要なことだと、私は思います。

 
※本記事はりさねーぜ著の書籍『57歳、いきいきハッピーおひとりさま暮らし』から一部抜粋・編集しました。
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