「60代の女性です。ここのところの物価高は、家庭を直撃していますよね。そういうときって野菜泥棒が現れやすいのです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■自然豊かな穏やかな我が町。でも問題があって...
私(63歳)の住んでいる町は、市の中心部にありながら近くに大きな川が流れ、川沿いの道ではいつもワンちゃんのお散歩でにぎわっています。
冬には鴨が飛んできて子育てをしており、たくさんの子鴨がのんびり泳ぐ、穏やかな町です。
年配の方が多いためか小さな畑を持っている家が多く、そこでよく野菜が育てられており、朝早くからみなさん畑に出て農作業をしています。
私はその横を通りながら、おじいちゃん、おばあちゃんと談笑をすることもしばしばあり、野菜の育て方の秘訣などを教えてもらうことも。
夏はトマト、ナス、ゴーヤ、秋には八朔、夏ミカン、冬は柿やみかんがにぎやかに町を彩っています。
もぐらが来た穴ぼこもところどころで発見をします。
そんなのどかなところなのですが、困ったことがあります。
野菜や果物を収穫をする季節になると、野菜泥棒、果物泥棒が現れるのです。
■許せない野菜泥棒!うちもやられていたけれど...
我が家の庭には毎年のように桃泥棒がやって来ます。
我が家の桃は夫が食べて「美味しかった~」という桃の種を庭に植えたものが育って実をつけるようになったもので、小ぶりでお尻の部分が少しとんがった珍しい品種です。
春には蜂がやってきて花に受粉をしてくれ、そこから実がつき始めるのですが、これを毎日眺めては、実が熟すのを楽しみにしていました。
そして、「そろそろ収穫どきだな! 明日収穫をしましょう!」と決めた翌朝「桃がない!一つも残ってない!」となってしまうのです。
ご近所さんのところにも泥棒の被害に遭い、ナスやトマト、ピーマンなど根こそぎ持っていかれてしまったと嘆いていました。
ここのところの物価高が家庭を直撃をしていますから、本職の農家さんとは違い、特別な防犯対策もしていない私たちのような畑は、泥棒にとっては格好の標的です。
先日、ご近所さんから「犯人の後ろ姿を見た」という目撃情報がありました。
ついに犯人の目星がついてきたのです。
どうやら同じ町に住んでいる人のようなのですが、もし違っていたら気まずいったらありません。
そこで皆さんで相談した結果「ちょっとそこの野菜泥棒! 私はあなたを知っていますよ!」という張り紙をすることにしました。
ご近所には習字の先生やお絵描き教室の先生がいます。
協力してもらい、イラスト入りの豪華な達筆の張り紙が出来上がりました。
これを交番のおまわりさんにも協力をしてもらい、町中に貼るとともに配布してもらいました。
そしてなんと、この張り紙、効果がありました!
野菜泥棒が全く出なくなったのです。
作戦は大成功と喜びつつも、また泥棒の再活動の兆しがあったら、次はどうしようかとすでにみんなで考えています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。