<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。
上の子がまだ低学年だった数年前のことです。
私は、くじ引きで学年委員(学年で1人選出される学年の代表)になってしまいました。
できればPTAはやりたくなかったのですが、決まってしまったら仕方がありません。
なんとか穏便に1年が終えられるようと願ったのですが、そうはいきませんでした。
学年委員の中から1人代表を選ぶのですが、それに立候補した1年生の保護者のAさんが、要注意人物だったのです。
学年委員の仕事自体は簡単なものでしたが、Aさんは熱意にあふれる人でした。
「学校をより良くしたい! 保護者同士もっと交わりたい!」という意見を持っていて、それを学年委員で話し合うことなく、いきなりPTA本部(会長、副会長など)に直談判したのです。
PTA本部は「マンパワーがなく、安全面に問題があるから無理」と断ったのですが、Aさんはいつの間にかPTA本部を通り越し、校長先生に会いに行きました。
子どもたちの学校では、校長とのやり取りはPTA本部の仕事でした。
我々学年委員たちは何も知らなかったので、PTA会長から突然来たメールでそのことを知り、いきなりの展開に驚きを隠せませんでした。
PTA会長は、それまでもAさんとメールでやり取りしていたようです。
しかし、いくら説明しても主張を曲げないAさんにらちが明かないと思ったようで、我々末端の学年委員のメールアドレスも追加し、Aさんとのやり取りを公開したのです。
会長はメールで「学校側から突然のことで戸惑っている」「連絡は本部からに一本化してほしい」とクレームが来ていることを伝えました。
意見はまとめるべきですし、「PTA内で調整してから先生にお願いする形なので...」と説明しているのですが、Aさんは「理不尽だ!」と怒っていました。
「我々は子どもの生活を良くしたいだけ!」
そんなふうに、Aさんの意見がみんなの総意だと言わんばかりに主張していました。
Aさんは文章を読むことが苦手なのか、聞かれていることに対して答えず、自分の勝手な解釈で会長にクレームを入れていました。
メールでこのやりとりを見ていた他のみんなはぐったり...。
Aさん以外の学年委員でどうすればいいのか話し合ったり、Aさんをなだめたり、会長と相談したりと大変でした。
しかし、最後には会長も怒り出し、本当にお手上げ状態。
その後、Aさんは諦めたのか飽きたのか、返信をしなくなり、この件はうやむやのままで終わっていきました...。
なんて無駄なやりとりだったのでしょう...。
ただただAさんに振り回されてしまったのです。
ところが次年度、Aさんはなんと本部役員に立候補しました。
ただ、それまでの経緯もあり、会長は「Aさんだけは阻止しなければ...」と根回しをして対立候補を用意。
無事にその方が本部役員になりました。
Aさんの暴走を知る人たちはほっと胸ををなでおろしました。
その次の年もAさんは立候補していましたが、当然のように落選。
もう立候補しないでほしい...そしてPTAはこりごりです。
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