PTAの業務を負担に感じている方は多いと思います。解消方法の一つとして外注の利用がありますが、信頼できる業者に頼まないとトラブルにつながるケースも。今回は広報誌の制作を外注したら...という実体験エピソードを紹介します。
<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
2018年、子どもが小学校低学年の頃、私はPTAの広報委員を引き受けました。
初めてのことなのでなにも分からず、高学年のお子さんを持つお母さん方から教えてもらいながら、広報委員の仕事を進めていました。
初めのうちは何事もなく進んでいたのですが、ある日、高学年のお子さんを持つお母さん方から「子どもの受験があるから広報誌の制作が負担」という意見がありました。
それまでは保護者で協力し合って制作していたのですが、この年は試しに外注してみようかという話になりました。
外注の前例ができれば、それ以降の年も保護者の負担を減らせるだろうと考えたのです。
早速、数件の会社に見積もりを依頼しました。
広報誌の制作実績のある会社は少し強気な価格でしたが、過去の制作物の見本もあるので安心して任せられそうな気がしました。
その中で1社、他社の相場からかけ離れて安い見積もりを出してきた会社がありました。
結局「PTA会費を節約したい」というお母さん方の意見が通る形で、見積もり金額が最安値の会社に依頼することになりました。
しかし、安かろう悪かろうで悲惨な目に...。
会社の閑散期に依頼して、納期は長めに設定しました。
そして、設定していた納期の1週間前。
制作会社の営業から「できたので見て欲しい」と連絡がありました。
納期に余裕があるので、郵送か直接会うなりで翌日にでも確認させてもらおうと思ったのですが、「どうしても今日見てもらいたい」と急いでいる様子でした。
そこで、私がどうにか時間を作って見に行ってみると、8ページの広報誌の半分以上が白紙なのです。
どこがどう「できた」のでしょうか。
こんな状態のものを見せられても、こちらとしても困ります。
「あと1週間あるので、ひとまず白紙を埋めて完成させてください」と強くお願いしました。
その1週間後に制作会社の営業から連絡があり「完成形」として受け取ったものは、なんと1週間前に見たものとほとんど同じ。
私は夢でも見ているのかと混乱してしまいました。
完成しているページは1ページもないどころか、20枚の写真を単に並べるだけでいいと依頼したページすらも、ページのど真ん中に写真が1枚、やけに大きく貼り付けてあるだけなのです。
さすがに完成形と呼べないので、依頼を中止することにしました。
しかし、営業やその上司までが出てきて、「ここまでの制作費を請求します」と言い張ります。
「支払いをするということは、ここまでのデータを渡していただけるんですか?」と聞くと「絶対に渡せない」と。
なにを言っているのか理解不能でした。
その後、私含めて数人の保護者たちで大急ぎで制作し、広報誌を発行することはできました。
しかし、制作費の件ではその後も揉めに揉めたようです。
その制作会社は後に各校でブラックリストとして共有したと聞きました。
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