こんにちは山田あしゅらです。
義両親の在宅介護の様子を嫁の目線で綴った ブログ『13番さんのあな―介護家庭の日常―(現・13番さんのつぼ)』。
ここに書いてきた13年間の記録をもとに今の気持ちを織り交ぜつつ、改めて当時のことを振り返ってみようと思います。
【前回】成長する孫と出来ないことが増えていく義両親。世代の"バトンタッチ"を感じる日々
やらないと分からないのが介護の苦労とよく言われますが、やっていても立場によって温度差がある...今回はそんなお話です。
訪問看護で摘便をお願いするようになってから幾分よくなってきた義父の便通ですが、もともと便秘体質だったこともあり、『順調』とまではいきません。
この時、訪問看護は週1回の火曜日のみ。
摘便後、次の火曜日まで排便ナシということもたびたびありました。

身体の動きが悪くなれば腸の動きも悪くなるという悪循環。
なるべく水分を多めに摂ってもらうなどあれこれ工夫をしてみるのですが、なかなか思うようにはいきません。
そこで訪問診療の先生に便秘薬を処方してもらいました。
ただ、これも調整が非常に難しく 効きすぎれば大惨事を招きます。

そこで割とゆるく効くタイプの便秘薬を先生は考えてくれたのですが...と、いうことは効き目がいつ出るか分からないワケなのです。
飲み始めたのは薬をいただいた月曜日。
で、効いてきたのが金曜日の夜でした。
それは就寝前の着替え時。
立ち上がる時に腹圧がかかった途端、もよおしてしまったようです。

デイサービスの入浴サービスを受けるようになってから、家のお風呂に入らなくなったのはありがたいのですが、今までお風呂で開放されていた分、デイサービスでも同様に...とはいかないようで。

出てしまったものは仕方ないので、あとはお尻についたものを拭き取り汚れ物を粛々と片づけるのみですが、そばで大騒ぎ(だけ)の夫としお氏。
こと、汚物の処理はからっきし役立たずであります。
赤ん坊のオムツが替えられないダンナを嘆く子育てママの話を時々耳にしますが、男のとしお氏と女の私。
他人の排泄物に対する抵抗の差が大きいのは何故なんでしょう?

その答えは翌朝、解明しました。
この日は土曜日。
私は出かける用事があったため、留守をとしお氏に頼んで、朝から少々バタバタしていました。
台所で朝ごはんの準備をしていると、義父母の着替えを担当していたとしお氏が

一度で出始めるとタガが外れっぱなしになり、次から次へと出てしまうのもよくあることです。
すると報告に来たとしお氏

と、言うワケですワ。
食事の準備を急いでいたのもあって、私もちょっとカチンときましてね。

と、イジワル言っちゃいました。
としお氏、しばらくブツブツ言いながらシブシブ『対処』に向かって行きました。

日頃私のやっていることを間近で見ているのだし(ちゃんと見てるかどうかは知らんけど)、彼一人でみなきゃならない時だってあるのだし、ここはひとつお任せしてみましょ。
が、ご飯の支度も一段落して居間に見に行くと...
被・害・甚・大!!
ベッドのシーツや敷いてあったタオルはもとより床のタイルカーペットにもベッタリとウンチがついているじゃありませんか。
疲れ果てて横になっている義父を見ると、お尻やリハパン、着替えたはずのズボン下からズボンまでウンチまみれです。

どうやらとしお氏、自ら手を下さず満足にお尻も拭けない義父に着替えを丸投げしたようです。
この後、デイサービスに行かなくてはならない義父です。

ああそうかい。
としお氏がデイサービスに通うようになったらウンチつけて送り出してやる(怒)
結局、すべて総替え。
仕事が増え、洗濯物も増えました。
...そして答えは 自分に被害が跳ね返ってくるかこないかってこと。
こちらは面倒をこれ以上増やしたくないから『対処』しているだけなのです。
まぁまぁ協力的なとしお氏ですが、そこらへんの温度差が結構腹立つんですわ。
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