左肩の後ろに「謎の膨らみ」が...人生初の全身麻酔で手術をすることに/くるぴた

皆様こんにちは、『人生リセットできるかな?』の管理人"くるぴた"です。

【前回】家族に暴力を振るう父とネグレクト気味の母。2人の「毒親」に育てられた私が今思うこと

左肩の後ろに「謎の膨らみ」が...人生初の全身麻酔で手術をすることに/くるぴた taikenki_kurupita79.png

この春、私は左肩の手術をしました。

昨年の秋口からずっと、左上腕部の前側に鈍い痛みが続いていたのです。

激痛ではありませんが、ちっとも治りません。

おかしいと思いながら、ふと風呂あがりに左上半身を鏡に映してみると、左肩の後ろ側に直径5cmほどの膨らみが......

それ自体は痛くもかゆくもないのですが、寝ていてたまに左側に重心がかかると、腕の痛みがチクッと強めに走ります。

心配になって、かかりつけの整形外科で診察を受けると、こんなことを言われました。

「これは脂肪腫ですね。良性のものなので放っておいても大丈夫です。腕には炎症が起きているので、ブロック注射をしておきましょう」

その時はそういうものかと思っていたのですが、注射をした後もずっと痛みが続きます。

(もしや脂肪腫が腕の神経を圧しているのではないだろうか?)

そう考えて、今度は皮膚科と形成外科を兼ねた近所のクリニックに行き、先生に経緯を話し、切除できないか相談すると......

「確かにこれは脂肪腫ですね。良性なので放っておいてもいいんですが......深い場所にあるのでウチでは手術できません。紹介状を書くので入院設備のある病院で診てもらってください」

そして紹介された、市内でもかなり大きな病院へ。先生のお話で知ったのは

・確かに良性であり、放っておいても大丈夫ではあること

・ただし自然に消えることはなく、たとえ痩せて体脂肪が減っても脂肪腫は小さくならないこと

・太れば脂肪腫も大きくなる可能性が高いこと

以上を踏まえると、放っておいても悪性にはならないが、大きくなってますます神経を圧迫するかも。

だとしたら、今以上に腕が痛くなる......

そう考えて、手術を決断しました。

入院は約1週間とのこと。

小学2年生のとき、自家中毒で2日間の入院して以来です。

全員手術を控えた相部屋でしたが、某感染症以来、各ベッドの間はカーテンで仕切られて、周囲の声が聞こえる個室のような雰囲気でした。

私は腕がちょっと痛いくらいで元気だったので、ちょくちょく廊下を散歩したり、フラフラと売店に行ったりと、自由に過ごす入院生活です。

しかし他の人達はけっこう症状が重くて辛そうな人が多く、なんとなく申し訳ないような気分でカーテンを眺めていました。

入院2日目、いよいよ手術。

全身麻酔は初めての体験です。

病室のベッドでそのまま手術室に運ばれ、酸素マスクを被せられ、麻酔注射をされました。

「数を数えてください」 と聞こえて、12~13くらいまで数えたのは覚えていますが......

意識が戻ると、ベッドの左斜め上の方に先生や看護師さん達が集合して、何やら談笑している最中でした。

生死が関わらない脂肪の塊を取るだけの手術だと、現場も案外なごやかなものだと妙に感心したり。

ただ、困ったことが一つ......私には喘息の既往症がありました。

喉の奥までチューブを通すせいで、ずっと気道に違和感が残って、一晩中ずっと咳き込む羽目になってしまったのです。

手術を後悔した最初の瞬間でした。

それでも翌日以降の術後の経過は順調で、予定よりも1日早く退院。

1週間後には抜糸も終わり、日常生活に戻ることができました。

しかし抜糸のあと、先生に

「じゃあ、ここから3カ月、ずっと傷口にテーピングをしてください。あまり重い物を持ったり、腕を激しく動かすと、傷口が拡がって、傷が目立つようになるので、なるべくこっちの腕は使わないように」

(えっ......3カ月も? 長い...)とは思いながらも、肩には5cm以上の長さの傷。

左腕をなるべく使わず、かばいながら3カ月過ごしました。

おかげで傷は拡がらず、順調に回復しましたが......

ある日、気が付いたら、左腕を高く上げたり、背中側に回したりができなくなっていました。

肩の筋肉が痩せ細ってしまい、普段使わない方向に動かなくなってしまったのです。

今は最初に出てきたかかりつけの整形外科で、リハビリをしています。

快方には向かっているけれど、全快まではまだまだ時間がかかりそう。

「治療の必要はない」と言われた手術を行ったことで、まさかここまで長々と腕の不調を引っ張ることになろうとは......

後悔したり、いや、これで良かったのだと気を取り直したりの連続です。

一生少しの痛みを抱え続けるか、一時的に大きな出費や痛い思いをしても、痛みを終わらせるか。

その二択だったはずなのですが......

人生、いろんな局面で選択を迫られますが、選んだ先が必ずしも思う方向に進むとは限らないものですね。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『人生リセットできるかな?』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:人生リセットできるかな?

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