皆様こんにちは、『人生リセットできるかな?』の管理人"くるぴた"です。
【前回】家族に暴力を振るう父とネグレクト気味の母。2人の「毒親」に育てられた私が今思うこと

この春、私は左肩の手術をしました。
昨年の秋口からずっと、左上腕部の前側に鈍い痛みが続いていたのです。
激痛ではありませんが、ちっとも治りません。
おかしいと思いながら、ふと風呂あがりに左上半身を鏡に映してみると、左肩の後ろ側に直径5cmほどの膨らみが......
それ自体は痛くもかゆくもないのですが、寝ていてたまに左側に重心がかかると、腕の痛みがチクッと強めに走ります。
心配になって、かかりつけの整形外科で診察を受けると、こんなことを言われました。
「これは脂肪腫ですね。良性のものなので放っておいても大丈夫です。腕には炎症が起きているので、ブロック注射をしておきましょう」
その時はそういうものかと思っていたのですが、注射をした後もずっと痛みが続きます。
(もしや脂肪腫が腕の神経を圧しているのではないだろうか?)
そう考えて、今度は皮膚科と形成外科を兼ねた近所のクリニックに行き、先生に経緯を話し、切除できないか相談すると......
「確かにこれは脂肪腫ですね。良性なので放っておいてもいいんですが......深い場所にあるのでウチでは手術できません。紹介状を書くので入院設備のある病院で診てもらってください」
そして紹介された、市内でもかなり大きな病院へ。先生のお話で知ったのは
・確かに良性であり、放っておいても大丈夫ではあること
・ただし自然に消えることはなく、たとえ痩せて体脂肪が減っても脂肪腫は小さくならないこと
・太れば脂肪腫も大きくなる可能性が高いこと
以上を踏まえると、放っておいても悪性にはならないが、大きくなってますます神経を圧迫するかも。
だとしたら、今以上に腕が痛くなる......
そう考えて、手術を決断しました。
入院は約1週間とのこと。
小学2年生のとき、自家中毒で2日間の入院して以来です。
全員手術を控えた相部屋でしたが、某感染症以来、各ベッドの間はカーテンで仕切られて、周囲の声が聞こえる個室のような雰囲気でした。
私は腕がちょっと痛いくらいで元気だったので、ちょくちょく廊下を散歩したり、フラフラと売店に行ったりと、自由に過ごす入院生活です。
しかし他の人達はけっこう症状が重くて辛そうな人が多く、なんとなく申し訳ないような気分でカーテンを眺めていました。
入院2日目、いよいよ手術。
全身麻酔は初めての体験です。
病室のベッドでそのまま手術室に運ばれ、酸素マスクを被せられ、麻酔注射をされました。
「数を数えてください」 と聞こえて、12~13くらいまで数えたのは覚えていますが......
意識が戻ると、ベッドの左斜め上の方に先生や看護師さん達が集合して、何やら談笑している最中でした。
生死が関わらない脂肪の塊を取るだけの手術だと、現場も案外なごやかなものだと妙に感心したり。
ただ、困ったことが一つ......私には喘息の既往症がありました。
喉の奥までチューブを通すせいで、ずっと気道に違和感が残って、一晩中ずっと咳き込む羽目になってしまったのです。
手術を後悔した最初の瞬間でした。
それでも翌日以降の術後の経過は順調で、予定よりも1日早く退院。
1週間後には抜糸も終わり、日常生活に戻ることができました。
しかし抜糸のあと、先生に
「じゃあ、ここから3カ月、ずっと傷口にテーピングをしてください。あまり重い物を持ったり、腕を激しく動かすと、傷口が拡がって、傷が目立つようになるので、なるべくこっちの腕は使わないように」
(えっ......3カ月も? 長い...)とは思いながらも、肩には5cm以上の長さの傷。
左腕をなるべく使わず、かばいながら3カ月過ごしました。
おかげで傷は拡がらず、順調に回復しましたが......
ある日、気が付いたら、左腕を高く上げたり、背中側に回したりができなくなっていました。
肩の筋肉が痩せ細ってしまい、普段使わない方向に動かなくなってしまったのです。
今は最初に出てきたかかりつけの整形外科で、リハビリをしています。
快方には向かっているけれど、全快まではまだまだ時間がかかりそう。
「治療の必要はない」と言われた手術を行ったことで、まさかここまで長々と腕の不調を引っ張ることになろうとは......
後悔したり、いや、これで良かったのだと気を取り直したりの連続です。
一生少しの痛みを抱え続けるか、一時的に大きな出費や痛い思いをしても、痛みを終わらせるか。
その二択だったはずなのですが......
人生、いろんな局面で選択を迫られますが、選んだ先が必ずしも思う方向に進むとは限らないものですね。
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