「10年ぶりにランチした前の職場の先輩。乳がんの手術をしていたと聞かされ驚きましたが、今は元気な様子に安心しました。しかし、その検査結果が職場の電話に入ったようで、同僚全員に知られてしまったそう。今でも同僚の『おせっかい』は続いているようです」
■退院して待っていたのは、職場の同僚の「おせっかい」
小さなグループホームの食堂にある電話は、話の内容がほぼ筒抜け。
検査結果に愕然として頭が真っ白になったまま電話を切った彼女を待っていたのは、興味津々な同僚たち。
「なに? なに? どうしたの? なんか見つかったの?」。
遠慮会釈ない質問責めに会い、「家族に何と言おうか」と悩んでいた彼女の頭は大混乱。
デリカシーも何もあったもんではなかったそうです。
確かに私たちの年代の女性にとって乳がん、子宮がんは大きな関心事。
しかも、女性ばかりの職場では隠し事は不可能です。
家庭内事情や嫁姑問題、子供の進学、お金の問題......何につけ、話題は共有されて当然のようなもの。
だからといって、時と場合を考えるデリカシーは無かったのでしょうか?
その後も、入院、手術、退院とすべての情報は皆の知るところとなっており、職場復帰しても「なんの薬飲んでるの?」「傷は治った?」など心配という名目のおせっかいは続いているそうです。
それにしても...ともかく彼女が無事で良かった。
明るい笑顔とはつらつとした声を聞けたことを、心から感謝しています。
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