中学生の私に「濃いメイク」をして連れ回す母。「友達親子」を期待されていた?/くるぴた

皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。

【前回】「すぐカネカネ言う人間だな」私の財産を散々搾取してきた元夫がどの口で!?

中学生の私に「濃いメイク」をして連れ回す母。「友達親子」を期待されていた?/くるぴた taikenki_kurupita68.png

中学生だった頃の私は、ダサくてもっさりした少女。

まだオタクという言葉も、概念もない時代でしたが、アニメや漫画に夢中になった私はいわゆるマニアックに育ってしまい、オシャレにはあまり興味を持てませんでした。

姉妹がいたら多少違ったかもしれませんが、兄弟は弟が2人でしたし、内向的で友人が少なかったこともあって、余計そういうことから遠のいていたような気がします。

基本的には休日も家に引っ込んでいる娘でしたが、たま〜に私服で外を出歩くと、大体OLに間違われていました。

なぜそんなことが起こるのかというと......

母が外出する私に、OLっぽい服を着せて、化粧を施したからです。

家族みんなで出かける時も、私が1人で出かける時も、こちらが拒否しない限りそうでした。

小学生の時までは、ネグレクトとまではいかないまでも、割と放置されていたのに......。

私の身長が小柄な母を超えるようになった辺りから、なぜかこういう扱い方に変化したのです。

もともと、私は成長が早かったので、中学生でも背格好は大人と大差ありません。

母が選んだ服を着て化粧をしてしまうと、まるで年齢が分かりませんでした。

しかもナチュラルメイクではなく、私の母親世代のセンスの、アイシャドウが青くてルージュも赤い、がっつり化粧しましたという感じの濃いメイクですから、なおさらです。

出掛ける先は、基本的に地元の大きなスーパーです。

母と、まだ幼児の弟と、私の3人で連れ立って、買い物をしたり、フードコートで何かを食べたり、普通の家族連れのように過ごしていました。

洋服売り場に行くと、いつも母が服を選び、いろいろ私に試着させて、買ったり買わなかったり。

もともと服装に興味のない私は、それを受け入れていました。

しかし人は成長してくると、だんだん自分の意思で行きたい場所に行きたくなってくるものです。

私も家族から離れて、駅前の大きな書店などを回ったり...... そういった自由が欲しくなってきたのです。

それを母に言うと「あんたは(身なりを)ちゃんとしないから、ちゃんとしたら行ってきてもいい」と、やはり母が選んだ大人っぽい服を着せられ、化粧をされてから出掛けていました。

ですが、そんな格好でそれほど家から遠くない街をフラフラ歩いていると、やがて困ったことも起こり始めました。

それは、学校で同じクラスの子に遭遇してしまうこと。

今なら中学生で化粧をしている子もそこまで珍しくはないのですが、当時は昭和の世。

しかも田舎ですから、クラスメートたちは普通に中学生らしい格好だし、スッピンです。

普段、学校で地味な女子が、濃い化粧をして大人のような服装で街を歩いているのは、異様に感じられたことでしょう。

それでも何事もなかったかのように普通に話しかけてくれる子もいましたが、スッと遠巻きにして、どこかに行ってしまう子達もいました。

そういう子とは、後日、学校でもあまり話をしなくなったり、ヒソヒソ話をされたりして、距離ができたと思います。

そういうのが嫌になって、徐々に私は外出前のメイクアップを拒否するようになり、母と一緒に出掛ける機会自体もかなり減らしました。

そこからまた母子関係に隔たりが生じて行ったけれど、仕方がありません。

おそらく母は娘に『女の子らしさ』を期待していたのだろうと思います。

母は友達がほとんどいない人だったので、娘が成長したら一緒に芸能人の話をしたり、洋服を見に行ったりするような、友達みたいな親子関係を期待していたのかもしれないです。

オタクっぽくて可愛げのない娘で、すみません。

たとえ血の繋がった親子でも、まずは相性というものがあり、成長するまで長い時間をかけて培ってきた関係性があります。

残念ですが、私はどちらの面から行っても、母の良い友人になることはできませんでした。

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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記 

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