信号待ち中に声をかけてきたのは母の不倫相手! 深く関わりたくない相手なのに.../くるぴた

皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。

前回▶▶【実母が不倫】母の不倫相手の車で成人式の会場へ向かった私。胸中は複雑で...

信号待ち中に声をかけてきたのは母の不倫相手! 深く関わりたくない相手なのに.../くるぴた taikenki_kurupita65.png

母の不倫相手が運転する軽トラで成人式に連れて行かれたあとも、母と愛人の関係は続いていました。

母はむしろ、不倫相手と私が顔を合わせる前よりも赤裸々に「こんなことがあった、あんなことがあった」などと、彼氏の話をしてきたくらいです。

こちらとしては、以前は顔も知らない相手の話で、さほど具体的なイメージが湧かなかったので、なんとなく流すことができたのですが......

実物と直接会って、不倫相手の顔を見て、声を聞いて、母と一緒に並んで楽しそうに話をしている姿を目の当たりにすると、それまでよりも嫌悪感を強く抱くようになりました。

それでも、表向きには穏やかに日々が過ぎていきます。

しかしある朝、私がスクーターで会社に通勤中、交差点の赤信号で停まっているとき、急に右側からクラクションを鳴らされました。

特に心当たりがないのになんだろうと思って右を向くと、そこにいたのは例の軽トラに乗った、母の愛人の男性。

そして満面の笑みで、声を掛けてきました。

「あれからどう? これからどっか行くの?」

「あ、いえ、ちょっと......」

私は口ごもってしまい、そのあとは言葉が続きませんでした。

(あの人は母の愛人だけれど、私とは何の関係もない、赤の他人。口には出さないけれど、褒められた関係ではない人達だ。これ以上関わりたくない)

ずっとそう思っていたのに、不意に出会ってしまって驚いたのと、成人式の件で借りを作ってしまった以上、この場で何も答えないのも不義理な気がして、どうしたらいいのか、よく分からなくなってしまったのです。

ちょうど、信号が青になって、軽く頭だけ下げてスクーターで走り出しましたが、同じ道を走るのは、何か抵抗感があって、途中で左折して少し遠回りしてから会社に行きました。

その日1日、モヤモヤしながら仕事をして、帰宅。

すると、まだ父も帰宅しておらず、弟たちは自分の部屋に行っていて居間にいたのは母のみ。

私は2階に声が届かない程度に声をひそめて、母に話し掛けました。

「今日さぁ、会社に行く途中でお母さんの彼氏と会ったんだわ。信号待ちしてたら、隣に車止まってさぁ、見たらお母さんの彼氏だった。なんか声掛けられたんだけど、そこまで関わりたくないっていうか......お母さんが誰かと付き合うのはお母さんの自由かも知れんけど、私は関係ないし、そういう風に仲良くしたいとか関わりたいとか思ってないから...だから次に彼氏の人に会ったら『娘には声を掛けないで』って言ってくれる?」

すると、母は「ああ、本当。そんなことしたんだ、分かった......」と答えると、台所に向かい、コンロの鍋を火にかけました。

(ホントに分かったのかな......)と思いながら、しばらくは何事もなく時間が過ぎていったのですが......

ひと月ほど経って、私が居間のソファーでゴロゴロしていると、母が話し掛けてきました。

「あのね、お母さんあの人と別れたわ」

「えっ!?」

私が驚いて身体を起こすと、母は続けます。

「別にそこまで好きなわけじゃなかったし、いつかは別れると思ってたから、その時が来ただけだわ。そもそも彼を紹介してきたI子さんがいなかったら付き合ってなかったしね。まぁ、さっぱりしたわ」

思った以上にドライな答えが返ってきて戸惑いましたが「そうなんだ」とだけ答えておきました。

その後、母はごく普通に過ごしていました。

とくに他の人と付き合い出す様子もなかったです。

しばらく経って私は実家を出てしまったので、その後の事は詳しく分からないのですが、両親は、細かく揉めながらも離婚はしませんでした。

父が胃がんで倒れたあとは、普通に母が付き添い、最期を看取って。

親戚からは「○子さん(母)はほんとに苦労したけど、よく頑張った」と褒められていました。

母にとって、不倫とは一体何だったのでしょうか?

母本人は、そんなに恋愛体質のようにも思えません。

もしかしたら、不倫相手を紹介してきたI子さんとの『何か』の他に、結婚生活で父にさんざん苦労をさせられたことに対する腹いせみたいな部分でもあったんでしょうか?

母本人が亡くなった今となっては、もう知る由もないのです。

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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記 

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