夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女の浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
▶前回|新しい職場と新品の家電に浮かれて...離婚して何もかもが順風満帆に思えたあの頃
さて、離婚後の初仕事。
張り切って行ったもののまだお店は閉まっていました。
しばらくすると鍵を預かっているパートさんが来たので、挨拶して店内に入らせて頂きました。
約20年間やってきた女将の座(そんな大層なもんじゃない)を捨ててこれからは新人アルバイトとしてのお仕事が始まります。
覚える事が沢山ありますので、小さいノートにその都度書いています。
書かないと覚えられませんからね。
多分聞いて覚えられるのは3つまで。
それ以上聞いたら最初に覚えたやつが出て行って、後から覚えた事が3番目に並びます(笑)。
そうやって必死に覚えた3つの事も、他から圧力(情報)がかかれば全部何処かへ飛んで行くのです。
要するに容量が少ないのです、歳をとると。
携帯電話のように容量増やせるといいのですけどねぇ。
とにかく仕事を覚える事に必死です。
接客とかは身体が覚えていますから自然に動けるのですけど、そのお店のルールというかやり方というか、そういったものを覚えなければなりませんから。
幸いにもと言うか、運が良いというか、職場の皆さんはとても良い方ばかりで働きやすいです。
旦那と仕事をしていた時はいい加減さに腹が立つ事ばかりでしたが、こちらの職場は凄くきっちりしていて、いい加減が嫌いな私にはぴったりの仕事場です。
オキガネさんちょっと堅苦しいよ、とは言われましたけど(笑)
旦那や子ども達にもそれに似たような言葉を言われた事があります。
『はいっ!わかりましたっ!気を付けますっ!』
私の言い方はまるで敬礼でもしそうな堅苦しさらしいのです(笑)。
そんな風に堅くて生真面目過ぎるところが旦那にも嫌われる所以となる訳ですけど。
ですが、こんな私も私生活ではぼ~~っとしていて仕事とのギャップが凄いと子ども達に良く突っ込まれていました。
私って普段はほわ~~っとしているらしいんです。
ドジっ子ではないと思いますけど。
ドジっ子と言えば、旦那がそうでした。
「何年やってんのよ!この仕事を!」・・・って何回突っ込んだ事か。
旦那はもうちょっと色々とましというかしっかりしてるというか、そういう人だと思ってたんです。
どうやら私は旦那の事を随分と買い被っていたみたいです。
私が社会に出るまでの環境が酷すぎたせいで、出会った当初は旦那の事が何でも素敵に見えたみたいです。
そういう事、もうちょっと早く気付けよって感じですけども。
そういえば、「家が売れてから慰謝料払って貰うって聞いたけど、そのへんはちゃんときっちり貰わなきゃダメよ。あの人(父親)、ものすご~くいい加減だから気をつけて」って長女に言われた事があるんですけど、長女の方がずっと先に旦那の本性に気付いていたみたいですね。
私が乳ガンで治療中の時には私の代わりに居酒屋の仕事をやっていてくれましたから、多分その頃に気付いてたんでしょうね、旦那のいい加減さに。
いつまでも純粋に旦那の事を信じていた私は本当にぼ~っとしてるわぁ。
とまあ、そんなこんなで何もかもが順調に進んでいた私に少し違和感を感じさせる出来事が起こったのは、新しいお仕事を始めて数日後のことでした。
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