「40代の女性です。病気で体調が悪いときって、人の優しさが身にしみますよね。でも、優しさの方向性がちょっとずれていたら...そんな夫のエピソードです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■インフルエンザで人生初42℃の発熱! 苦しむ私に夫は...
2023年11月、私(43歳)はインフルエンザにかかりました。
いままではインフルエンザにかかっても熱は39℃程度でしたが、今回は生まれて初めて42.5℃まで熱が上がり、しかも40℃超えの高熱が6日間も続き、本当に辛かったです。
病院で処方された解熱剤で37℃台まで一旦下がっても、薬が切れるとまた40℃以上に。
結局、10日間は38℃~42.5℃を行ったり来たりでした。
医師は「水分は取れているから、ギリギリ入院しなくていいですよ」と言ってくれましたが、私は「高熱で脳に影響とか出たら怖いな」と思っていました。
夫(54歳)は仕事の繁忙期で大変な中、私を看病しながら家事や育児(小学6年生息子)と全てをしてくれて、本当に感謝しています。
幸い、夫はインフルエンザにかからなかったので、あれ以上の迷惑をかけずに済んで本当に良かったと思っています。
ただ、看病してもらった身で申し訳ないのですが、夫の優しさが微妙にズレていて、私は何度も不満に思ってしまったのです。
例えば、病院から数軒先に薬局があります。
「少しでも動くのは大変でしょ。自宅に一緒に帰ろう。その後、僕が1人で薬を取りいくよ」と言ってくれました。
そもそもこの病院に来るときに、近所とはいえ高熱でフラフラだった私はタクシーで行きたかったのですが、夫が許してくれなかったのです。
「コロナかインフルか検査しないと分からないでしょ? 運転手さんにうつすといけないし止めておこう」
夫の主張のせいで、帰りはまさかの徒歩。
「言いたいことは分かるけど、40℃の発熱の私よりも運転手さんを気にするの? マスクして窓開けてもダメってどうして?」と、つい思ってしまいました。
■夫の「ちょっと違う」優しさは看病中も続く
高熱だと「水分を取り、消化に良い食べもの」が基本だと思います。
夫は料理も得意です。
共働きのため、普段は料理もする夫に感謝しています。
でもこの時ばかりは、レトルトのおかゆやうどん、アイスクリームでやっと食べられるかも...という状態でした。
ところが夫は違う考えのようで、「栄養があるもの食べて! 体力つけないと病気は治らないよ!」と言います。
私の部屋に持ってくるのは、ミックスフライや生姜焼き、豚汁、カレーライス...。
申し訳ないとは思いますが、身体が全く受けつけません。
「ごめんね。ちょっと食べられない。リンゴジュースだったら飲めそう」
「飲み物だけ!?」
夫はとても心配そうでしたが、正直、放っておいてほしいとこのときは思ってしまいました。
優しいけれど、感覚が私とは余りにも違う夫に戸惑いしかありません。
でも、私の回復を思っての行動や発言なので、ないがしろにもできず困りました。
高熱でフラフラの中、慎重に言葉を選んで言うしかありません。
優しいけれど、何か違う夫にモヤモヤして、高熱でただでさえしんどいのに気疲れもしていました。
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