アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
3カ月間の短期契約で子ども服店のアルバイトをしていた時のお話です。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】ブラックなバイト先を告発!会計不正の「裏帳簿」を記録して管理会社に持っていくと...
ブラックなバイト先の不正経理をテナントの管理会社に告発し、心なしスキップするかのように帰宅した私。
すると、先ほどの管理会社の責任者の方から電話が来た。
「確認したいことがありまして...」
要は、お客様が商品をカード払いで清算した時、お客様には伝票の控えのみしか渡さなかったのか、レシートはどうしたのかの確認だった。
「いえ、お客様にはレシートを渡していました。いったんレジを打ってレシートを打ち出してそれをお客様に渡すんです。その後、お客様の姿が見えなくなった後、レジで今カード決済した分をマイナスで打つんです。そもそも現金とカード払いを分ける設定がレジには無いので、レシートを出すには全て現金売りと同じようにいったんレジを打つんです。その後に今の売り上げ分をマイナスにすると、当日の売上額は現金売りのみになっているんです。過去のジャーナルを確認すれば、帳簿に書かれてある金額とマイナスで打たれている金額が一致すると思います」
ジャーナルは一日の取引記録になるので、後で確認できるように何時何分にどんな商品がいくらの金額で売れたのかが記録されている。
もちろん売り上げだけでなく、返品時の返金なども時刻と共に記録されている。
なので店のジャーナル上では、一度販売した商品がすぐさま返品された事になっているのだ。
「なるほど...。わかりました。ありがとうございます」
そう言って責任者さんは電話を切った。
何をどうするつもりなのか聞きたかったが、聞いても詳しく教えてくれないだろうと思ったので聞かなかった。
店は出入り口がある訳でもないし鍵がかかっている訳でも無く、ネット状のカーテンを閉めるだけなので閉店後無人になっている所に入ろうと思えば入れる。
おそらく今頃は店の後ろの棚に置いてある裏帳簿を確認し、レジ下の引き出しに入っているカード払いの伝票やインプリンターを確認しているのだろう。
ここ数日も数件のカード決済があったので、裏帳簿と決済伝票を照らし合わせれば一目瞭然だ。
実際に明日の朝、開店と同時に店に踏み込むようなことを言っていたので見に行きたい衝動にかられたが、私は私で次にする事があるのでここは我慢だ。
まぁ、仲良くなった周りの店の店員さんに聞けばいいかなと。
翌日の朝から一人勤務は大学生バイトの木島さんだった。
だが、ここで私がバイトを辞めた事や色々を話してしまうと、万が一木島さんは休んでしまうかも知れないし、店長やオーナーの耳に入ってしまうかも知れないので可哀想だが木島さんには連絡しなかった。
あぁ、気の毒に。申し訳ない木島さん。
翌日、さて今日も忙しくなるぞと朝一で労働基準監督署に電話をかけた。
給料の不払いがあり、その理由がとても納得のいく内容ではないことを説明すると「一度こちらに来ていただけますか」と言われたのでその日のうちに行くことにした。
あらかじめ取っておいたタイムカードのコピーと、給料が振り込まれた通帳を一緒に持って行った。
タイムカード通りに給料が振り込まれた場合の金額と実際に振り込まれた金額の差額は、経理の奥様が言っていた通りに1日あたり1時間減らされた金額だった。
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