台所に「アレ」がないの⁉ 料理上手な友人の価値観に目からウロコ!【みなさんの体験記】

「40代の女性です。料理をする方の家なら、基本的な調理器具があると思いますよね? でも友人宅には、あって当たり前だと思っていたアレがなかったのです」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■料理好きの友人宅にお呼ばれ。でも、友人は料理を始める気配がなく!?

私(43歳)の前職の同僚で、いまも友人のHさん(40代前半、女性)は1人暮らしです。

彼女は仕事で帰宅が遅くなっても、外食をせずにほぼ毎日自炊するそうです。

職場にも手作りのお弁当を持ってきていました。

数年前、そんなHさんの自宅に私を含めた数人が夕食に招かれました。

私は「Hさんは料理好きだし、凝った料理とかを作ってくれるのかなぁ」と楽しみにしていました。

約束の日時にHさん宅に行くと「まずお茶にしようよ」と、私たちが持参したスイーツとともにお茶会がスタート。

話に花が咲き、ふと気が付くと15時頃に訪れたのに、時計はすでに17時過ぎでした。

「夕飯の準備、手伝おうか?」

私が言うと、Hさんはにこやかに言いました。

「何言ってるの。普段は仕事が忙しくてお昼の時間もバラバラ。話す時間もないでしょ? 今日は折角だから、皆んなでゆっくりしようよ!」

そしてみんなの好みを聞き、録画してあった映画をHさんも私たちと一緒に見始めたのです。

「前もって夕飯の準備してあるの?」

心配になって聞くとHさんは笑いながら画面を見たまま...。

「何もしてないよ! いまからするから大丈夫」と言うので驚きました。

■料理上手の友人の手際よい料理。でも「アレ」がないに仰天!

そのあとのHさんの料理の流れはこうです。

まずは、私たちと一緒に映画を見ながら、ペティナイフでジャガイモの皮を剥き、あらかじめ、前日から調味液に漬けておいたというお肉とともにオーブンに入れました。

生野菜は手でちぎるか、キッチンバサミで切り、サラダが完成。

オシャレな木製ボードに、チーズ、ナッツ、オリーブなどを乗せて、お洒落な前菜の盛合わせがあっという間に。

スープは海外製品を扱うお店で購入したという、缶詰の市販のスープに生クリームを入れて完成。

前菜、サラダ、スープ、メイン料理を、私たちとほとんど映画を見ながら、のんびりと楽しそうに作るHさんに驚きました。

しかも味も美味しくて、私の料理とは雲泥の差...でも、ふと疑問が湧きました。

「ペティナイフを使ってたよね? 普通の包丁は?」

「私、包丁って持ってないの」

「えー!」っと私は仰天してしまったのですが、Hさんの言い分はまさに「目からウロコ」でした。

「ペティナイフとキッチンバサミがあれば全然困らないよ。スーパーで魚もお肉もカット済み、下処理済みもたくさんあるもん。カット野菜を買ったほうが余らず使い切れていい時もあるの。安くても、1人だとたくさんの野菜は食べ切れないしね」

この言葉に私の料理の常識は覆されました。

Hさんは大学生の時に海外にホームステイをしていました。

そのとき、ホストファミリーにこんなことを言われたそうです。

「日本人は『おもてなし』かもしれないけれど、せっかく自宅に招かれても、ずっと台所にいるよね。ゆっくり話もできないよ」

そう言われたHさんも「確かにそうだな」と思い、包丁を持たないことにしたそうです。

「いっそ、ペティナイフもなくしてキッチンバサミだけにしたいんだけどなぁ」

いつも職場に手作りの美味しそうなお弁当を持参してくるHさん。

そのHさんの「包丁を持っていない、使わない」習慣は、衝撃的で未だに忘れられません。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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