全国の地ビールを収集する60代友人。しかし彼には「信じられない秘密」があって...【みなさんの体験記】

「60代の男性です。どんなものにもコレクターがいるものですが、中にはなぜそれを集めているの? と聞きたくなるものも少なくありません。私の友人の1人は日本中のビールを集めるのが夢だと言って、日夜収集に励んでいます」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■全国各地の地ビールがズラリ! 友人自慢のコレクション

同じ地域に住むWさん(60代)は、仲良くしている方の1人です。

昔、中学校のPTAで一緒に役員を引き受けたことが縁となり、未だにバーベキューに呼ばれたり、親しい者同士の忘年会に参加したりする付き合いが続いています。

彼にはなかなか見ごたえのある趣味があります。

それは、全国の地ビールの瓶や缶をコレクションすることです。

すでにそのコレクションは自宅の一角では収まりきらなくなり、庭にプレハブを建ててコレクション収蔵をしているほどです。

プレハブの内部の壁面には、ずらりとコレクションが並んでいます。

北海道から沖縄まで、各地のビールが地区ごとや種類(黒ビールとか焙煎とか、下戸の私にはよく分かりませんが...)ごとに分類されています。

中には韓国やフィリピンなど海外のものも含まれますが、その全ては実際にWさんが現地で手に入れてきているものなのです。

彼は夏や冬など、まとまった休みを取るとコレクション集めの旅に出ます。

2023年の夏は久しぶりに遠出できるようになった、と言って南九州のビールを集めてきて現在整理中とのことでした。

「どこかいい名所とかはありましたか?」

「さあ? ビールの醸造所しか行ってないもんでね」

それだけ旅をしているのだから、その土地のことを聞きたかったのですが、なんとももったいない返事が返ってきました。

Wさんの旅は純粋にビール集めの旅で、いわゆる名所などに立ち寄ることはないとのこと。

「家族で泊りがけの旅行なんて、子どもが小さい頃だけですよ」と、Wさんの奥さん(60代)はいつもため息混じりにぼやいています。

■ビールのコレクションオーナーの驚くべき秘密とは?

Wさんのコレクションにはいろいろあるのですが、なかには一升瓶もあります。

「ビールで一升瓶? 珍しいよね」

「ああ、神奈川のビールでね。こっちは僕のコレクション第1号で沖縄のビール」

金色の缶がきれいに磨かれていて、古いものには見えません。

「これなんか面白いだろ? 秋田のビールでネギのビールなんだよ」

「へえ、ネギでビールができるんだ。どんな味なんだ?」

「さあ? 飲んだことはないからなあ...」

驚いたことにWさんは完全無欠の下戸、一滴も酒は飲めません。

体質的なものだそうですが、だったら「なんでビール?」と思いますよね?

「デザインが面白いだろ? こうやって並べるとなおさら面白いよ」

中身は飲まずにそのまま飾ったり、人に飲ませてしまったりして飾っているというのです。

「だったら、空き缶だけ人からもらったらいいんじゃないの?」

そういうと、Wさんは顔色を変えてこう言いました。

「それは邪道だよ! こういうものは自分の足で集めて回るから意味があるもんなんだ」

その後に缶を手に取り愛おしそうに撫でていました。

地ビール収集の道、思ったよりも長くて険しいもののようです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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