「43歳の女性です。いまどきの中学受験は、私が小学生の頃とはすっかり事情が変わったようです。モンスターペアレントも増え、私や周りの親や学校も大変な目にあっています...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■息子のクラスは中学受験予定の子が半分以上
息子は小学6年生です。
地域や学校にもよると思いますが、息子の学年は中学受験を予定している子がクラスの半分以上もいるそうです。
我が家も息子の中学受験を何度も考えました。
ただ息子が「地元の中学校に行きたい」「習い事や塾でなく、自分に合ったドリルを買って、自分のペースで自宅で勉強したい」と希望したので、様子を見ることにしました。
息子はドリルを購入して、いまでは中学の数学、英語を自分なりに計画を立てて勉強を進めています。
そのため、私と夫(54歳)で相談して中学受験は息子の意思を尊重し、しないことに決めました。
息子の通う小学校は、コロナ禍の2020年にあった数カ月の休校をきっかけに、通知表の配布が年2回(10月末、翌年3月)になりました。
英語の授業は、3年生から5年生までは日本人講師が教え、通知表に評価は記載しませんでした。
しかし、6年生だけは外国人の講師の方が英語の時間に来校し、授業を行います。
そして、英語も通知表での評価の記載対象になるのです。
息子のクラスには中学受験を予定している子やインターナショナルスクール出身、帰国子女、英語の塾に通っている子が相当数いるということを保護者会で聞いていました。
とはいえ「息子はまだ小学生だから、英語の成績が悪くてもそこまで気にしなくてもいいでしょ。中学に入ったら本人の意識も変わるだろうし」と私は思っていました。
■モンスターペアレントからのクレームが斜め上すぎて驚愕
ところが6年生の10月末に、息子が通知表をもらってきたら予想外だったのです。
息子はいつも「とにかくスペルが覚えられない。英語は苦手」と言っていたのですが、通知表の「英語」の評価が、全ての項目で最高ランクだったのです。
息子は驚いたそうですが、私も一瞬戸惑ったほどです。
外国人の先生からは「〇〇君(息子)は、分からないとすぐ調べて、先生にもよく話しかけて前向き! みんなに負けないぞっていう姿勢を評価しました。Great!」とコメントがあり、息子は大喜びでした。
息子の学校では、入学時から通知表の成績については親や子ども同士でも口外厳禁と固く言われ、学校からもその主旨のお願いを何度ももらっています。
でも、子ども同士、どうしても成績を話してしまうことがあり、一部には漏れてしまうものです。
そして、なんと息子の同級生の親から、我が家に連絡がきたのです。
その内容は、それはそれはひどいものでした。
「うちの△△は2歳からプレスクール、習い事、家庭でも英語で会話するようにしてるんですよ。しかも難関私立を受験予定なんです。どうして〇〇くん(息子)が、うちの子より英語の成績がいいのか納得いきません!」
こちらが口を挟む間もなく、一方的にまくしたてられました。
私が困って学校に連絡したところ、担任の対応は淡々としたものでした。
「直接、苦情がいったんですね。『学校に言ってください』で通してください。評価は学校がしたものですから」とのことでした。
正直、こういったモンスターペアレントに対して、イライラがおさまらなかったのですが、息子の発言を聞いてさらに仰天しました。
「△△ちゃん、お母さんに言われて、髪の毛を外国の人みたいに金髪にしたんだよ」
そこまでするのか...。
なんだかイライラを通り越して「子どもの受験って、親のエゴも入ることも多いよね...」と、△△ちゃんが可哀想に思えてしまいました。
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