「43歳の女性です。来客時や食後に皆でお茶を飲みながら、のんびりまったり。それって贅沢だと思いますか? 義実家で言われた衝撃的な言葉を聞いてください」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■義実家で食後やお客さんが来たときに出す飲み物は...
夫(54歳)の実家は、私の家からだと飛行機でないと行けない不便な遠方にあります。
義実家には義母(83歳)が1人で暮らしていましたが、2020年に認知症を発症。
その後に症状が進行し、2023年の春にグループホームに入所しました。
それまでお盆と正月は、義実家から車で1時間ほどの距離に住む義兄(55歳)一家の5人と我が家の3人(私と夫、小学6年生の息子)、それに義母を含めて最低でも9人が集まっていました。
義実家はいわゆる本家だったため、お盆と正月は親戚が挨拶に来ていつもにぎわっていました。
そんな義実家にはちょっと変わった習慣がありました。
それは「絶対にお茶を飲まない」「お客様にも出さない」というもので、義母の信条でした。
私は「お客様がいらしたら、まずはお茶を入れて、お茶菓子やお茶請けと出すものよ」という家で育ちました。
そのため結婚前、私が義実家を初めて訪れたとき、白湯が出てきて驚きました。
義実家のルールを知らなかった私は、夫に「私、お義母さんに嫌われてるのかな。お茶も出してもらえないなんて...」と相談しました。
「うちでお茶って家族も飲んだことがない。うちに来た人にもお茶って出したことないと思う」
そう教えられて「えー!? なんで? どういう事なの!?」と心底、驚いたのを覚えています。
■思い切って義母に「お茶を入れましょうか」と言った結果
実はお茶の名産地で生まれ育った私。
お茶が大好きで、食後やそれ以外のときでもよくお茶を飲みます。
そのため義実家に数日いると、お茶が飲みたくて飲みたくて...つらいのです。
しかも義実家には、もらいものの封を切っていない新茶が幾つもあるのですから、淹れさえすれば飲めるのです...。
数年前の帰省中、どうしてもお茶を飲みたくて我慢できなくなった私は、思い切って義母に言いました。
「お義母さん、お茶いれましょうか? ○○さん(夫)と買ってきた、帰省のお土産のお菓子にも合いますよ」
すると、義母はあきれたように私を見て、こう言ったのです。
「〇〇ちゃん(私)は、お茶飲むなんてワガママで贅沢に育ったんだね」
私は怒りよりもあきれて絶句してしまいました。
それ以来「お茶を飲みたい」と、義実家で言うことはありませんでした。
そして、一度も義実家でお茶を飲まないまま、義母はグループホームに入所しました。
一度くらいは食後にお茶を飲んでお茶菓子を食べながら、義母とのんびりとした時間を過ごしたかったな...そんなことをいまは思っています。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。