電車でおじさんが私の膝の上に...!? どうしても座りたい男がついた「最低な嘘」【みなさんの体験記】

「51歳の女性です。目の不自由な方だと信じ込んでいたら、まるでドッキリ番組のような展開に...。見ず知らずの男性に翻弄され、恥ずかしさと悔しさでいっぱいになった出来事を聞いてください」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■突然、膝の上に座られそうになってビックリ!

私が20代半ばの頃に電車内で体験した出来事です。

電車内の座席はほぼ埋まった状態で、ゆったり6人程座れる長座席の中央辺りに私は座っていました。

発車するまでの間、近くの扉から1人の男性(50~60代)が乗車しました。

その男性は白系のジャケットとズボン、ハットをかぶっていて、おしゃれな身なりをした老紳士風に見えました。

白杖を使っていたので、目が不自由な方のようでした。

少し疲れ気味だった私は、その男性をちらっと見た後は、電車の床に視線をおろし、ボーっと座っていました。

すると、視線をおろしたままの私の視界に、先ほどの男性の足と白杖が入りこんできました。

「席を替わったほうがいいのかな。前に立たれたら替わればいいか...」

そう考えていると、男性は私の前で立ち止まったと思った瞬間、私の膝の上に座ろうとしてきたのです。

私がいることに気付いた男性は「誰かいるんか?」と、小声で聞いてきました。

私は慌てて席を譲り、近くの扉付近に立ちました。

目が不自由な方とはいえ、見ず知らずの人に膝の上に座ろうとされたのは初めてで、とてもびっくりしました。

「こんなことになるのなら率先して席を譲れば良かった」と後悔しました。

■えー!? 次の駅に着いた時、男性の姿を見て唖然

電車が発車して、次の駅に到着したときです。

さっき席を譲った男性が白杖で私の足をつつきながら、「姉ちゃん、席、空いたで」と言うと、座っていたほうを白杖で指し、電車を降りていきました。

大きくはっきりとした口調と、白杖を使わずホームをスタスタと軽快に歩く姿は、先ほどとは別人のようでした。

動き出した電車から見えた男性の顔は、「うまくいった」とばかりの満足気な表情に見えました。

一瞬あっけにとられていた私ですが、目が見えないふりをして、からかわれたことに気付くと、急に恥ずかしさとドギマギ感に襲われました。

悔しい気持ちも覚えています。

あのとき、下を向いてボーっと座っていたので、私がターゲットにされてしまったのかもしれません。

席が空いているかどうか確認をしていなかったことや、座ろうとしてきたのが、私の膝の位置とピッタリすぎたことなど、あとから考えるとおかしな点はありました。

でも、まさか目の不自由な人を装っているなんて、思ってもいませんでした。

ドッキリ番組みたいなことに遭遇し、いまとなっては笑い話ですが、当時の私にとっては少しも笑えない不快な出来事でした。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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