「55歳の男性です。元日に家族で初詣に行きました。そこで息子の友人家族に会って挨拶をしたのですが、その日の夜、ちょっと恥ずかしい理由でそのお父さんと再会することになってしまったんです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■平穏に過ごしていた元日の夜中、突然激痛に襲われ...
いまから10年ほど前の元日の出来事です。
当時、私は40代半ばで、健康診断での数値が年々悪化。
とりわけ、内臓については再検査が必要という判定が出るようになっていました。
しかし、それまでに大きな病気にかかったことがなく、元気に日々を過ごせていたので、どうせ大丈夫だろうと指定されていた再検査を受けないでいました。
そして迎えた正月、我が家は毎年新年を迎えると家族全員で近所の神社に初詣に行くことにしており、その年もいつもと同じように妻と当時小学生だった息子、娘の4人で朝から参拝に行きました。
祈願のあと、おみくじの列に並んでいると、息子と同じクラスの友だちが声をかけてきました。
偶然、同じ時間に初詣に来ていたのです。
私と妻も、その友達と一緒にいたご両親に挨拶し、少し話をしました。
ご主人は「初詣に来たのは10年ぶりぐらい」と言います。
理由を聞いたところ、医師として救急病院に勤務しているため、年末年始もあまり休みが取れないからということでした。
この年は久しぶりに家族で初詣に来ることができたものの、夕方から夜勤とのこと。
別れた後に「立派な仕事だけど大変だよね。なるべく年末年始は注意して過ごして、病院にご迷惑をかけないようにしないとね」と、他人事のように家族と話しながら帰宅し、おせち料理を食べて床に就きました。
■こんな偶然って...病院で「医師と患者」として再会!
その日の夜中、私は突然の激しい痛みに襲われ目が覚めました。
まるで下半身をナイフで刺されたかのような痛さでした。
悶え苦しむ私の姿を見た妻は、慌てて救急病院に電話し、私を車に乗せて病院まで連れて行ってくれました。
待合室に入ってからも痛みは全く引かず、地獄のような時間が過ぎていきました。
ようやく私の順番がきて診察室に入ったところ、目の前にいた先生は初詣でお会いした息子の友だちのお父さんではありませんか!
私は一瞬、激痛を忘れてしまうほどの驚きと恥ずかしい気持ちになりましたが、それどころではありません。
そんな中、先生は淡々と処置を行い、「お大事に」と言ってくれました。
診察の結果、幸いにも軽度の尿路結石で、数日経つと嘘のように痛みも治まり、正月休み明けからは会社にも行けました。
息子は私に「どのような病気だったのか」「救急病院はどうだったのか」としきりに聞いてきましたが、本当のことは言いづらいですし、「病院に迷惑をかけないようにしようね」と言っておきながら、自分が迷惑をかけたため、いたたまれない気持ちでした。
現在、再びこんな思いをすることがないよう、日々の体調管理に気をつけています。
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