「61歳の男性です。田舎町にある我が家が、短期間に2回の空き巣被害にあいました。同一犯ではないかと怯えていたところ、我が家が狙われた理由が分かったのです」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■空き巣被害を受けた我が家をさらに襲った悲劇とは?
2004年のことですから、いまから約20年ほど前のことです。
我が家は空き巣被害に遭いました。
家族全員が学校や仕事で留守にする白昼堂々、寝室の窓を割って侵入されたのです。
盗られたものは小銭貯金など数点、合わせても2万円ほどの被害でした。
割られた窓の修理費もありましたし、何より畳や廊下、絨毯などの上に残された泥靴の後始末は精神的にも大きな負担となりました。
子どもたち(当時小学生)や妻(当時30代)にとっても、見知らぬ人が家に入り込んだということ自体が何よりも大きなダメージでした。
田舎町ゆえ、近所では鍵もかけずに出かける人もいるほどです。
町内で空き巣被害は聞いたことはなく、地区の人にとっても衝撃でした。
「ウジさんの家は集落の中心から外れてっから、特に人目がないしねえ...」
話を聞いた人みんなから慰められました。
しかし、ショックも薄れかけていたその数カ月後、なんと再び空き巣被害に遭ったのです。
この時は風呂場の窓を割って侵入したようで、金銭は盗られませんでしたが、妻が集めていた漫画全集をごっそり持っていかれました。
さすがに2度目、それもわずか数カ月での犯行に、警察の方も険しい表情での現場検証でした。
「これは尋常じゃないなあ、味をしめた同一犯かもしれませんね」
そう言われ、いよいよ恐ろしくなってセキュリティ会社と契約することにしました。
ちなみに、地区ではいまでもホームセキュリティをしているのは我が家だけなので、どのくらいのどかな地域か分かってもらえると思います。
■おや? この印は...我が家が狙われた理由が判明
数週間が経ち、警察から犯人が捕まったとの連絡が入りました。
漫画全集は無事だったとのことでした。
ほっと胸を撫で下ろしていたら、続けてこんなことを言われました。
「ただ、1回目の犯人とは違うようでして...」
味をしめた同一犯ではなかったというわけです。
たまたま狙われたってことなのかなあ、と思っていたとき、テレビで犯罪に関わる特集番組をやっていました。
「空き巣に狙われた家にはマークや暗号らしいものが残されていることが多い。同業者(空き巣)はこれを見てターゲットを決めることがあるらしい」
番組の中で専門家が話していたのを聞いて、もしや、と思いました。
家の周りを細かく見ていくと...ありました!
ガレージの柱の下の方に「P」とか「6」などがチョークのようなもので書かれていました。
家族に聞いても覚えはなく、誰かが勝手に書き込んだものなのは間違いありません。
これが空き巣の暗号なのかどうかも分かりません。
しかし、タイミングがタイミングで恐ろしくなって慌てて消しました。
いま思えば、警察に届けておけばよかったと思っていますが、そのときはとにかくそのマークを見たくなかったのです。
それ以来、週に一度は家の周りを落書きのようなものがないかを見回ることと、出かけるときはラジオをつけっぱなして音を鳴らし、不在でないように思わせる習慣ができました。
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