アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
同窓会って皆さん参加されていますか?
私が卒業した小学校は、卒業した年に1度同窓会があったきりでそれ以降ありません。
小学校からそのままほぼ全員同じ中学校に上がったので、小学校よりも中学校のほうに重きを置いているのではないかと。
【前回】給料未払い、売り上げ隠し...ブラックなバイト先に天罰が! 悪事を告発した私は密かにほくそ笑む
25歳の時、どこからどう知ったのか、中学の同級生のH君から連絡があった。
「今度同窓会するんだけど」
話によると、中学卒業時に「10年経ったら同窓会しようぜ!」と男子の一部が約束していたらしい。
もちろん参加すると返事をした。
ただ、H君が私が結婚していたのに少々驚いたような口調が気になったが。
同窓会、いろいろな感情が渦巻く。
単に久しぶりと懐かしい友に会うのを楽しみにしている者もいるが、ここぞとばかりに幸せアピールをしに来る者もいるし、それこそ根掘り葉掘り「それ聞いてどうするの?」と言うことを聞き出そうとする者もいる。
怪しげな商売の勧誘をしだすものもいるから、人生色々とはよく言ったものだ。
同窓会当日、時間は昼間だったが会場はおしゃれなバーだった。
受付を済ませ、席は適当でと言うことだったので空いていた席に座る。
すると私の顔を覗き込むように数人の女子たちが前に来た。
「かづちゃん??」
「うんそう!AちゃんにBちゃんにCちゃん!?」
私は昔も今も十分すぎるほどのデブは変わらないが、中学時代はイモっぽくてモッサリしていて短髪で可もなく不可もなくと見える生徒だった。
自分で言うのもなんだけど、委員やなんやは色々やっていたものの、それ以外ではこれと言って目立つ活躍をするでなく、学園ドラマで言うなら役名付かずで頭数合わせの生徒役という感じだった。
それでもイモっぽいモッサリ仲間はいるもので、それなりに友達もいたが高校でみんな離れてしまいそれっきりだったので久しぶりの再会だ。
「えー!! どーしたん!きれいになってー!」
ここで注意してほしいのは、あくまでもイモでモッサリした中学時代に比べての話なので、一般的にきれいかどうかではない。
「あっ! 指輪してる!! け、結婚したん!?」
さすが女子は目ざとい。
「えっ!? かづちゃん結婚したん!? いつ? いつよ!」
6年前に結婚したと言うと、これまた皆が驚いていた。
なんだかあまりにもこう驚かれると、よっぽど私は結婚できなさそうに思われていたんだと今更ながらに気が付いた。
結婚するとしても、みんなの中で一番遅いと思われていたんだろう。
それほどのイモでモッサリしていたのだ。
続々と参加者が会場に入ってくる。
昔の面影がある者もいるが、全く誰かわからない者と半々と言うところか。
そこに肩で風切るように、オレンジ色のスーツ姿が現れた。
「おー!Yやないかー!どないしたんやー!」
男子たちがワイワイと彼の周りに集まる。
そう言う声を聞いて顔を見ると、確かにY君だ。
Y君はスポーツ万能で人気者だった。
ただ、ちょっとばかり成績のほうは残念なタイプだったが。
「オレ今な!○○組におるねん!」
Y君は任侠の世界にいるのを自慢げに話していた。
そう言われればVシネマで見るようなスーツだ。
「何かあったにオレんとこに来いよ!」
彼は、自分には下に若いもんがたくさんいると豪語していた。
男子たちは口々に「スゲーなお前!」と言っていて、女子たちの数人は目がハートになっていた。
Y君は昔から男前だったんで、本当にVシネマの俳優さんのようだった。
後日、同窓会で連絡先を交換した子から電話があった。
「Y君な、○○組で電話番してたんやって。チンピラどころか使いっ走りやったんやって。スーツもローンで買って、それの支払いで大変なんやって」
どこから掴んだネタか知らないが、私のところに入ってくるほどなんで、色んな所に噂は流れているんだろうと思った。
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。