「家、壊すしかないわ」と役場で言われ...。義母が認知症でグループホームへ。残された家は

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:43
プロフィール:私(43歳)、夫(54歳)、小学6年生の息子の3人暮らし。

「家、壊すしかないわ」と役場で言われ...。義母が認知症でグループホームへ。残された家は 13.jpg

認知症の義母(83歳)は紆余曲折ありましたが、2023年の春にグループホームに入居し、いまは落ち着いた日々を過ごしています。

義母がグループホームに入居する前は、義実家から車で1時間ほどのところに住んでいた義兄(53歳)が面倒を見ていました。

ほぼ毎週末、一人暮らしの義母が住んでいる家に様子を見に行き、買い物の付き添い、郵便物のチェック、冷蔵庫整理、家の掃除、畑の手入れなどを行っていました。

義母がグループホームに入居したタイミングで勤務する部署が忙しくなり、義兄は空き家となってしまった義母宅になかなか行けなくなったそうです。

しかし6月初め、久しぶりに義兄が義母宅の様子を見に行くと「何かがいる気配がした」とか。

義母が入所した春、義兄は野ネズミや野生の小動物が家に入らないよう、殺鼠剤を散布したり、捕獲用の仕掛けを置いたりしました。

仕掛けに数匹ほど野ネズミがかかっていましたが、それだけでは捕獲しきれず、家に入り込んでしまったようです。

野ネズミは天井近くや部屋の隅など、何箇所にも巣を作っているようで、野ネズミとその子どもたちが走り回っていました。

義兄は呆然として、近くの親戚を呼びました。

その親戚は農家で野生動物の対策にも詳しいので、アドバイスをもらっていろいろ実行したそうです。

ただその後には、イタチの足跡が和室に点々とあるのを発見。

「食べ物さえなければいいのではないか」と思った義兄は、何も捨てられない性格で、大量の乾物や食品を家中に置いていた義母に愕然としながら、ゴミ袋で数十袋も片付けたそうです。

それでも、動物たちの侵入は止められず、気がつけばまた痕跡があるといった状況で、あまり効果がないようです。

夫(54歳)も私も遠方に住んでいるのですが、お盆には帰省します。

義母は認知症のため、私や息子である夫を認識できないときがありますが、義母の元気な姿を見に行きます。

義兄が「食べ物がなくても動物たちの住処となっていて、イタチごっこだよ。文字どおり」と話す義母家も自分の目で見てくるつもりです。

世間では空家の管理がよく問題になっていますが、いざ直面すると抜本的な解決方法もなく困っています。

義兄は自治体にも相談しています。

しかし、役場の方に「家、壊すしかないわ。冬になったらここいらは雪国だから、家の中のほうが暖かいからもっと動物が来るべさ」と言われたそうです。

この先、義母が家に戻れる可能性は少ないものの、取り壊すまでは夫も義兄も考えていません。

動物対策のために壊すという決断はなかなかできないようですし、私もその気持ちは分かります。

この先、義母宅の管理をどうしたらいいのか頭が痛いです。

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