<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女性
年齢:52
プロフィール:ちょっと田舎に母(81歳)と息子(14歳)の3人で暮らしています。
7年前に亡くなった父(享年76歳)の話です。
父はケガをしたら消毒液と赤チンがあれば治ると考えている人でした。
軽い切り傷なら分かるのですが、どんな大けがも赤チンだけで治そうとします。
約40年前、私が中学1年生のときのことです。
自動車修理の自営業をしていた父(当時44歳)が、仕事中に電動ドリルで右足の太ももに結構深い穴を開けてしまいました。
幸い動脈は傷つかなかったようですが、出血は相当なもの...そんな傷を父は消毒液と赤チンで治していました。
病院に行く発想はなかったようです。
それから5年後、私が高校2年生のとき、また同じようなことがありました。
今度は工具で指と指の間を挟んでしまい、3cmほどカットして大流血!
当然、父は消毒液と赤チンで治すつもりだったのですが、母(当時46歳)に見つかってしまいました。
そして、母に無理やり近くの町のお医者さんに連れて行かれ、そこで手術をすることになったのです。
母によれば、相当な重傷だったとのこと...病院へ行って本当によかったと思います。
そんな赤チン信者の父に育てられた私ですが、なんでも赤チンで治すなんて無理ですし、ナンセンス(当たり前ですが...この赤チンのエピソードはたまたま我が家で起こったことであって、決して推奨するものではありません)。
「怪我をしたらすぐに病院に行くべきだ!」
そう思っていました。
しかし11年ほど前、お風呂の薪釜にくべる薪用の廃材に付いていた古釘をうっかり踏んだことがありました。
さびた古釘ですし、なにかの菌に感染してしまう可能性もある...万が一にでも敗血症になったら大変!と理解はしていたのです。
それなのに、当時の私は何を考えていたのか、病院に行かずその傷を消毒液と赤チンで手当してしまいました。
治るまでに1カ月程かかってしまいましたが、幸いにも問題なく完治。
たまたま感染しなかったのは、運がよかっただけなのでしょう。
それでも、父と全く同じことをしてしまった自分に後でびっくりした話です。
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