<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しらたま
性別:女性
年齢:47
プロフィール:料理と仕事が大好き。夫とひとり娘、ペットと一緒に暮らしています。
1歳年下の夫と10代の娘の3人で暮らしています。
「職場の人間関係の悩みって意外な形で解決するんだな」と、思った話を聞いてください。
同僚のAさんは40代の女性です。
社交的な性格で、仕事にもいつも一生懸命に取り組むタイプです。
ただし、少し要領が悪いところもあり、性格が大雑把で、何かに集中するとそれしか見えなくなるというか、視野が狭くなるのが玉にきずです。
そんなAさんは、周りの人とうまくやっていくことができるコミュニケーションスキルを持った人なのですが、ある特定のタイプの人とはどうしても相入れないようです。
それがBさんでした。
Bさんは50代の男性で、管理職ではないものの、チームリーダーとして活躍している人です。
社歴は長く、恐らく新卒で入社したとか、そんな感じだと思います。
このBさんは非常に細かい性格で、企画を推進する時は綿密に管理をすることで有名です。
きちんと管理されているBさんの企画は本当にスケジュール通りに進むので、周囲からの信頼が厚い人です。
しかし、自分のやり方が絶対というタイプのため、雑な仕事をする人との相性は最悪です。
そんなBさんがAさんと仕事上の接点を持ったのは、2年ほど前のことです。
細かいBさんとおおらかなAさんの相性が悪いのは、周りから見ていても一目瞭然でした。
Bさんの指示に正確に対応できないAさんに、Bさんはとても厳しくあたっていました。
こればかりはもう、もともとの相性が悪いとしか言いようがない感じで、Aさんはとても悩んでいました。
一緒に仕事をしなければいいだけの話なのですが、会社組織の中で働いている以上、そのようなことは不可能です。
Aさんは、Bさんとうまくやることはすっかりあきらめて、自分のタスクを黙々とこなすのみ。
しかし、AさんのやることなすことがBさんは気に入らないようです。
AさんはBさんと同じチームで動く業務の比率がだんだんと高くなってしまい、もうこれ以上は我慢できないかも、退職しようかなと言うほど追い込まれてしまいました。
周囲の人たちも、日々、しょんぼりと出勤してくるAさんが気の毒なほどでした。
私はそこまで相性が悪い人には職場で出会ったことがないのですが、もしもAさんの立場になることを考えたら、相当つらいだろうと思います。
しかし、なんと! Aさんの悩みのもとだったBさんがある日、突然退職することになったのです。
Bさんは定年まで辞めないタイプと誰もが思っていたので、これにはAさんもびっくり。
Bさんの退職理由は「体調不良のため」だったそうです。
病欠などほとんどなかったのですが、長らく体調不良だったそうです。
そして、この知らせを聞いたその瞬間から、Aさんの表情は実に晴々としていて、弾けるような笑顔がまぶしいほど、やる気に満ち溢れています。
退職を考えていたことなどどこへやら。
ちょっと大人気ないくらいの変わりように、みんな苦笑するしかありませんでした。
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