「私にも遺産をくれ!」叔母の長女が形見分けでブチギレ! 肝心の遺言状を見てみると...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:パート主婦です。

「私にも遺産をくれ!」叔母の長女が形見分けでブチギレ! 肝心の遺言状を見てみると... 11.jpg

2023年5月の話です。

伯父(母の兄で享年90歳)の四十九日も終わってゴールデンウィークも過ぎた頃、母(85歳)が伯父の部屋を見たいと言い出したので、私の休みの日に行くことにしました。

私には母方の従姉妹が3人いて、みんな叔母(母の妹、享年67歳)の子どもたちです。

叔母は既に亡くなっていたこと、そして伯父は妻に先立たれて子どももいませんでしたので、この従妹のうちの2人(次女49歳と三女48歳)と伯父は一緒に住んでいました。

その従姉の長女A(52歳)は、近隣の市に夫と子どもたちと住んでおり、晩年の伯父の面倒は全く見ていませんでした。

今回、伯父の家に集まるメンバーは、一緒に住んでいる三女のCと私と母、そして次女のBの4人のつもりでした。

しかし、伯父の家に着くと家の前にAが待っていたのです。

私は「あれ?」と思いましたが、形見分けで来たのだろうと思い直し、家の前に駐車するために声をかけました。

「車を停めるスペースがないから少し前に車出せるかな?」

「私が先に来たの! 遺産の取り分の話で」

なぜかものすごい怒っていて、「何なの...?」と思いながら車を停めて、みんなで伯父の家に入りました。

2階にある伯父の部屋はそのままになっていて、メガネやバッグ、書類、医者の出した飲み薬に至るまで、所狭しと物が置いてありました。

すると、Aが突然伯父の部屋の入口に立って、いきなり「欲に眩んだ女たちめ!」と言い出したのです。

私と母はびっくりしたのですが、Bが「気にしないで! どーせ私に言ってるだけだから」と言ってくれました。

Bは、長女のAに「そんなこと言うなら帰れよ!」と強く言いましたが、びくともしません。

Aは「伯父さんの書いたもの、何かあるでしょ! 出してよ」と言ったので、Bが奥の部屋から書類を出してきました。

それは司法書士さんが作成した「遺言状」でした。

中身を見ると、全財産はB、Cの2人に分けること、自分の法事は7回忌まで、などと記載してあり、Aに残すものものは一切書いてありませんでした。

そこから従姉妹3人の大げんかへと発展しました。

遺言状を読んだ長女は「どういうこと? 私の分は?」と怒り心頭。

従妹2人は「伯父さんが決めたことだから書いてある通り。だからお姉さんには遺産はないよ」と返します。

私と母は遺産の件に関しては、あまり関係ないので黙っていました。

母は伯父と兄妹なので一番関係が濃いのですが、伯父が生きている頃から「私はいらない」と言っていたので、母の分はないのだと思います。

私は遺言状を破かれてしまうのではないか...と心配したので聞いてみると、Bは「大丈夫。原本は司法書士さんが持っているから」と言っていました。

あんまり長居をするのもよくないと思い、1時間半くらいで帰りましたが、車を出してしばらくするとBから電話がありました。

私と母が帰ったあと、遠慮のなくなったAの怒りが頂点に達し、いろいろと暴言を吐いたそうです。

私と母は、伯父の家に行くことしか考えていなかったので、とんでもない修羅場に立ち会ってしまったと冷や汗でした。

私が従姉妹たちと次に会うのは伯父の初盆です。

また何か騒動になるのかな~、Aがあまりにも酷い暴言を言うようなら、今度は私もガツンと言ってみるつもりでいます。

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