「君が生霊を送ってきたから、仕方なく結婚した」オカルト好きな元夫のありえない迷言/くるぴた

皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。

ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。

【前回】「そんな年上女とは別れろ」部下の恋愛相談に得意気に答える夫。次第に険悪な空気に...

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今は昔のようにテレビで心霊系の番組を放送したりしませんが、昔は夏になるとホラー系の番組をよく放送していたものです。

元夫はそういう怖い系の番組が大好きな人でした。

テレビで放送があれば欠かさず見ていたし、なくてもレンタルDVDの店で『ほんとにあった◯◯のビデオ』といった類の心霊動画のDVDを借りてきて、毎週のように見せられていました。

私もそれ系が嫌いではなかったので、一応付き合って見ていましたが、毎回毎回こればかりだとさすがに飽きて、たまには流行りの海外ドラマや映画などを見たいと思ってしまいます。

それにこんな生活が続いているうちに、なんとなく寝付きが悪くなったり、疲れからだとは思うのですが金縛りになったりすることもあり、たまには心霊漬けから離れたいと思うのですが......

大画面のテレビがあるのは元夫の部屋。

DVDを再生するゲーム機も、元夫の持ち物です。

私の希望はなかなか通りませんでした。

おそらく100本くらいはそういうホラー系DVDを見せられ続けたのですが、全部が面白いわけではありません。

すごく怖くて面白いものもありますが、ヤラセ臭かったり、合成っぽいのが丸分かりだったりすると、見ているのが苦痛になります。

あるDVDの、林の中で練炭自殺した人の車がそのままになっている映像を見せられた時が、一番キツかったです。

とくにグロいとか、本物の心霊現象が映っているとか、そういうキツさではありません。

時間ばかり長くて、全く何も起こらないのです。

ただひたすら木に囲まれた車を撮っているだけ。

ナレーションによると、こんな映像が30分以上続くと言います。

たま~~にカメラの角度が変わったりしますが、それだけ。

自分一人だったらこんなの見ないで飛ばしてしまうのですが......

隣では元夫が「何もないな」などと言いながらも、画面から目を逸らさずに見ています。

この頃はまだ結婚してから2~3年だったので、夫に対して遠慮がありました。

そのためひたすら眠気を耐えながら、変化のない映像を一緒に見ていたのです。

......気がついたらDVDは終わっていて、2人とも寝ていました。

やれやれと言う感じでしたが、時間を無駄にしてしまったという気持ちと、真偽の程はともかくとして、縁起の悪い映像が30分以上も流れている中で眠っていたのを思うと、なんとも言えない不快さが拭えませんでした。

日頃からそういうものにばかり触れていると、日常会話もそちらに傾いていきます。

元夫は、部屋の中でパキッと音がすれば、すかさず 「あー、きたきた」 と言い、まだ新しい電気製品の調子が悪くなれば 「あー、やられたな」 と言い......

そう言えば、結婚して数年経ったある日、元夫と口論になったことがあります。

原因は覚えていないけれど、私が 「こんなことをするなら、なんでわざわざ私を北海道まで呼んだのか」 と聞いた時の、元夫の返事は 「キミが生霊を送ってきたから、仕方なく結婚した」 だったのです。

全く予想外なことを言われて、一瞬頭の中が真っ白になりました。

もう、怒るとかを通り越して「この人、正気?」としか思えませんでした。

何を根拠にこちらが生き霊を送ったなんて言えるのか......

そもそも生き霊を送ってきたと思うなら、そんな相手と結婚なんかしちゃダメだと思うのですが。

元夫には常識では考えられない様々なことを言われたりされたりしてきましたが、今振り返ってみると、これはワースト3に入る迷言だったと思います。

こんなに思い込みが強いから、どんなに仕事が上手くいかなくても転職を考えなかったのでしょうか。

その後離婚して10年近く経った今、私はオカルトめいた番組や映画を見ることは、ほぼ無くなりました。

生き霊なんかは信じてませんが、妙な人と長期間一緒に生活した経験はトラウマとなって、一人になってからもあまり良くない影響が残る気がしています。

『生きている人間が一番怖い』というのは、ある意味本当ですね。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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くるぴた

モラハラ変人夫との「追いはぎに遭ったような」結婚生活を終わらせた『くるぴた』です。現在は病院で清掃のパート等をして、生計を立てています。親も子もないアラ還の独り暮らしは寂しいけれど、離婚によって多くのストレスから解放されたので、後悔はありません。ブログ『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人です。

くるぴたさんのブログ:ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記 

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