「できないの?」バイトを鼻で笑う女性店長。初心者なのにワンオペで店を回すよう命じられ.../かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

私、専業主婦歴も長いんですが、たまに短期でアルバイトもしているんです。

※登場人物はすべて仮名です

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「できないの?」バイトを鼻で笑う女性店長。初心者なのにワンオペで店を回すよう命じられ.../かづ pixta_73141474_S.jpg

近所の大型商業施設内にある子ども服屋が移転することになり、もうすでに新店舗の開店が迫っていて、現店舗の閉店まで3カ月間の閉店セールのアルバイトに面接に行った。

履歴書を渡し、勤務時間や週何回は入れるかの簡単な話だけですんなりと採用が決まった。

初出勤日に行くと、30前後の女性店長一人がいて、簡単な仕事の説明が終わったところで「じゃあ、私新店舗の準備に行くからよろしくね」と帰ってしまった。

「えっ?私一人ですか??」

当然聞くよね?

一人勤務だなんて聞いてないもの。

それも初日から。

すると「えっ?できないの?」と、半ば馬鹿にしたような物言い。

少々ムッとはしたものの、そこは雇われた身。

仕事内容は単純にお客様がレジまで持ってきた商品を売り袋に入れるか、必要に応じてラッピングするだけ。

いや、一人でもできますけども...。

その店は基本的に流行っているわけでもなかったし、1日に5人もお客が来たら多いほうだったので、それに関しては楽だった。

ところが、困ったのは袋詰めで、「袋に入れてね」とは言われたものの袋が無い。

教えられていた新店舗に電話をし、先ほどの店長に袋のことを聞くと「あぁ、袋は全部こっちに持ってきてるから、包装紙で紙袋作ってね」と言われる。

「作るんですか!?」と驚いて返事をすると、「忙しいから!」と電話を切られた。

えっ?袋が無いから自分で作れと?

お客が少ないことが幸か不幸か、さっそく包装紙で大中小と紙袋をそれぞれ複数枚作った。

工作が得意なのが役に立つ。

これって誰でもが短時間でできることじゃないよね? と思いつつも、本当にお客が少なかったので初出勤の1日はほぼ袋づくりで終わった。

私の退勤間際に再び店長がレジ締めがあるので戻ってきた。

無言で私が作った紙袋を手に取ってしげしげと見ている店長。

ご苦労様もお疲れ様も無く、タイムカードを押して帰った。

翌日も開店時間からの出勤だったので店に行くと、なんと今度は誰もいない。

またもや新店舗に電話をすると店長が出た。

「なに!?」と不機嫌そうな声。

「今出勤したんですが、私一人ですが?」と聞くと、驚くことに「そうだけど?それがなに?」と。

「私午後4時までなんですけど?(閉店は午後8時)」と言うと、「あぁ、3時にもう一人来ることになってるから」と言われてまた電話を切られる。

まぁ、とりあえず3時までは一人かと思いながら、閑古鳥が鳴いているような店なので楽で良いかと思った。

で、ふとレジ後ろの棚に視点を移すと、昨日そこに置いてあった大量の紙袋が無くなっていた。

えっ??袋どこ行った?? 新店舗に電話をし、店長に紙袋のことを聞くと「全部こっちに持ってきたから!なに? 包装紙は店のもんでしょ? あんた個人の持ち物じゃないでしょ?また作ればいいじゃない!」と言ってガチャ切りされた。

そりゃ包装紙は店の物ですけどね!!!

おそらく昨日しげしげと見ていたのは、新店舗に持っていこうと思っていたのだろう。

なんなの!? なんなの!? ムカついていてもしょうがない。

その子ども服屋は出入り口のあるお店ではなく、大型店舗内でよく見かけるネット状のカーテンで仕切っていただけなので、特に鍵などが必要無く開店準備も簡単だった。

レジのお金は大型店舗の事務所に貰いに行き、金額を数えてレジに入れればOK。

そこから再びお客が来ない店で延々と紙袋を作り、バイトの時間が過ぎるのを待った。

そろそろ3時になろうかという頃に、店に高校生くらいの女の子が入ってきた。

「いらっしゃいませ」と声をかけると、その子は今日からのバイトさんだった。

高校を卒業したての大学生だと言う。

てっきり社員の誰かが来るものだと思っていたので、私はまたまた新店舗に電話をかけた。

「今度はなに!?」

もうしょっぱなから激おこ。

「今新しいバイトの子が来たんですけど?」

「だからそれがなに!?」

「いえ、私も昨日から入ったところなんで...」

「教えてあげたらいいでしょ!!」

またガチャ切り。

こういう性格なのかこいつは?

バイトの子の名前は木島さんと言い、今の電話を横で聞いていたせいかものすごく不安な顔をしている。

そりゃそうだよね、高校卒業したてだもんね。

私もこんな店初めてだわよ。

一通りとは言ってもほとんど教えるような仕事はなく、強いて言えば紙袋づくりを教えたくらいしかない。

私の退勤時間が迫ってきた。

木島さんに、レジ締めのころには店長が来るからと言うと「えっ!? 私一人ですか!?」と言う。

「私は昨日からだけど、最初から一人よ。ここはそういうところらしいわ」

閉店まで一緒にいてあげたい気はあるものの、4時間もサービス残業する気は無いうえに、帰って晩御飯を作らなきゃならないので後ろ髪引かれる思いで帰った。

見ると聞くとでは大違いと言うけれど、大変なところに入ったなぁと思った。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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