<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:子どもが修学旅行に行きます。自分が行った時のことを思い出し懐かしくなりました。
2023年4月の話です。
母(85歳)の兄である伯父(享年90歳)の四十九日が無事終わりました。
通夜から四十九日の法要まで、取り仕切ったのは伯父と一緒に住んでいた従妹2人(49歳、48歳)です。
しかし、母は通夜から四十九日の法要の段取りなど、何の相談もなかったのが気に入らなかったみたいです。
母は高齢ですし、どこかに行くとなっても私が車を出すことになります。
というより、母も自分ひとりで従妹のところには行きたくないらしく、私も一緒に行くことになるのです。
確かに母の気持ちも分かります。
できることは少なくても「叔母さん、こういう感じの葬儀にしたいから」など電話で連絡があるだけでも、母の気持ちは全然変わっていたでしょう。
葬儀から2週間たった頃、お線香をあげに伯父の家に行きました。
そこで、母が従妹達に「四十九日が終わったら、伯父さんの物を片付けに行くからそのままにしておいて」と従妹たちに話していました。
そして、四十九日が終わってから10日たった頃、私が従妹に連絡しました。
伯父の家の固定電話は常に留守番電話になっているので、母は電話を掛けるのを嫌がり私を通しての連絡になるのです。
そのときの会話が衝撃でした。
「伯父さんのもの、全部捨てちゃったよ。残っているのはスーツくらい」
そう言われて私もびっくり!
急いで母に電話して「残っているのはスーツくらいだって」と伝えたら大激怒!
「勝手な事をして!! もう我慢できない、いままで我慢してたこと言ってやる!」
母の怒りが爆発してしまいました。
いや...私に言われても困るんだけど...と思いましたが、母は激高する気性なので、そのときに何か言っても聞く耳を持たないのは分かっていました。
ここは私が冷静になり、とりあえず従妹に再び電話して伯父の家に行く日を決めましたが、従妹の都合がつかず、家に行くのはそこから2週間後になりました。
その間も母の怒りはふつふつと...母は早く行きたかったのです。
しかし、私の仕事が休みの日にしか行けないので、なかなか従妹と予定が合わなかったのです。
ようやく伯父の家に行ったら、なんと伯父の部屋はそのままになっていました。
従妹がなぜ「全部捨てちゃったよ。スーツくらいしか残ってない」と言ったのかは不明ですが、あんまり来てほしくなかったのかもしれません。
母もスーツしか残ってないと思って伯父の部屋に入りましたが、部屋の中の物は手付かずで残っていたので、逆に驚いていました。
それを見て従妹への怒りも急速に冷めたようです。
すると今度は、母は遺品を見ようとしないのです。
私のほうがモヤモヤとしてしまい「ほら! お母さん、伯父さんのものいろいろあるよ!」とはっぱをかけると、やっとメガネや時計など遺品を見始めました。
従妹の態度にも思うことはありますが、心配していた従妹への母の暴言もなく、私はホッとしました。
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