70代の母はテレビの情報をすべて信じて疑わない。「度が過ぎるんじゃないの?」と注意すると...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻と2人暮らし。

70代の母はテレビの情報をすべて信じて疑わない。「度が過ぎるんじゃないの?」と注意すると... 34.jpg

私の母(70代)のお話です。

隣町に父(70代)と住んでいる母は昔からインドア派で、とにかくテレビを見るのが大好き。

ドラマからドキュメンタリー番組、ニュース番組まで何でも見ます。

特にやる事がなければ、朝から夜中までテレビ漬けでも全く平気。

ときには夜通しテレビを見続ける事もあります。

ただ、テレビが好きなだけなら別にいいのですが、とても困った事があります。

それは、テレビの情報を全て正しいと信じて一切疑わない事です。

例えば、テレビで「終活が大事」と言われると、それを信じ切って行動を始めます。

終活で母がしたのは、家の中にある洋服やがらくたの片付けでした。

しかし、一生懸命にやりすぎて、毎日毎日、何時間も片付けに精を出し、しまいには肩を痛めてしまいました。

肩の痛さがあまりに酷いので医者に診て貰うと、手術が必要との診断。

すぐさま入院して手術をするハメになってしまいました。

最近まで大騒ぎだったコロナ禍でも、テレビの報道をすっかり信じ切ってしまいました。

「感染してしまったら、体の弱い私は死んでしまうのでは?」

そして、私からすれば異常に映る感染対策を始めました。

まず、病院通い等の用事を除いては一切外出しなくなりました。

家でもマスクを着用し、家中に消毒薬を配置し、何かに触るたびに消毒。

外出しないので買い物は私に頼んでくるのですが、実家に持っていくと家には入れてくれません。

「玄関に置いて帰ってね。ありがとう」と一言。

後で聞いたところでは、私が帰った後に買い物袋をウェットティッシュで拭いてから荷物を家に入れていたそうです。

母は父にも外出を控えるように厳しく言っているので、父も不満そうな顔をしながら、しぶしぶインドア生活をしていました。

見かねた私が「度が過ぎるんじゃないの?」と注意すると、なんと母は怒りだしたのです。

「健康なアンタには分からないのよ! 私がコロナに感染して死んでもいいって言うの?」

キレられてしまいました。

そんな状態なので、友人や知人と会うのも避けるようになってしまい、だんだんと疎遠になっていきました。

最近になって、テレビでは「コロナは5類相当に...」となったので、いくらか外出などもするようになりましたが、コロナ禍の間に離れていった友人、知人もいるようです。

とりあえず、コロナに関しての過剰反応は収まったので家族一同ほっとしていますが、今度は何に影響されてしまうのか?

相変わらずテレビとお友だちの母を見ていると心配で仕方がありません。

人気記事:《漫画》止まらない涙...10歳の私が「酒好きの父」を避けるようになった母の誕生日での出来事<前編>
人気記事:《漫画》「マスクちょうだい」と厚かましい友だちが毎日娘につきまとう! え、親も共犯!?<前編>
人気記事:少しの間、高熱で寝込む息子との留守番を実母にお願い。帰ってみると...《石塚ワカメ》

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP