<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。
今年54歳になった兼業主婦です。
これはいまから20年ほど前の話、私の息子(現在26歳)がまだ小学生の頃の話です。
ママ友の中に、10代のうちに結婚・出産したAさん(当時20代前半)という方がいました。
「やっぱり子どもは早いうちに出産したほうが楽よね」
「子どもが成人するときにまだ40歳手前とか、一緒にライブとか行けるよね」
このようにAさんは『早く結婚して、出産した自分は勝ち組なんだ』と周囲にマウントをとる言動をとるような方でした。
そのため、20代後半や30代に入ってから出産した方からは、少し敬遠されている存在ではありました。
しかし、息子たちのクラスに転校生がやってきてから、少し様子が変わりました。
その転校生の子のお母さんは、30代後半で結婚され、40代直前に出産されたBさん(50代)という方でした。
全国的にも有名な会社で役職のある仕事をされていたBさんは、とても凛としていて女性の私から見てもカッコいい方でした。
他のママ友さんたちも同じだったようで、Bさんに憧れや尊敬の眼差しを送る方は多かったと思います。
そんなある日、子どもたちの授業参観でのことです。
教室の後ろのほうで並んで立っていると「なんで遅くまで結婚しなかったんですか?」と、Aさんが言っている声が聞こえました。
ぎょっとして視線をやると、Aさんの相手はBさんのようでした。
私だけではなくその場にいたママさんみんな、内心冷や冷やしていたと思うのですが、Bさんは笑顔で答えました。
「無理に結婚したくなかっただけよ。私は自分が本当に結婚したいと思ったから、幸せになれると思ったから結婚したの。そう思えたのが、少し人より遅かっただけって感じかしらね」
私は「やっぱりBさんはカッコいいこと言うなぁ」と、心の中でうんうんと頷いていました。
そして、BさんはAさんに「あなたは結婚して、いま幸せなのかしら?」と聞き返していました。
「あなたは結婚して無理をしていないかしら?」
そういうニュアンスを感じて、私はまた心の中で「うわぁ」と思っていました。
それはAさんも同じだったのかもしれません。
Aさんはその問いかけに「そうですか」とだけ返してBさんから離れました。
それからはAさんの「10代で結婚・出産した私は偉い!」的なマウント攻撃はなくなり、スッキリしました。
AさんもBさんの言葉で何かに気づいたなら良かったなと思います。
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