皆様こんにちは、『ぼっちシニアの幸せ探し貯金日記』の管理人"くるぴた"です。
ここでは昔、結婚生活中に起こった「おいおい、ちょっと待て」と思うような出来事などを中心に書いていきます。
【前回】「ヤバい職場で働いていた俺」って得意げにされても...夫の「謎の武勇伝」に付き合いきれない
離婚するかどうかで悩んでいた頃、当時勤めていた会社の人に教えてもらって、法テラスの弁護士さんに相談した事がありました。
もう10年近く前のことで、確か30分無料です。
当時はすでに別居を始めた後で、何とか正式に離婚したいとあれこれ画策していた時期でした。
法テラスで話を聞いてくださったのは、当時40代前半くらいの人当たりが良さそうな男性の方。
最初に、当時起こったことや、元夫や義実家との関係、そして自分がどういう状況なのかを つっかえつっかえしながら話したのを覚えています。
最終的には離婚したい。
そういった旨を伝えました。
聞きながらうんうんと頷いていた先生......ですが導き出された答えは、私の期待とは異なるものでした。
先生がおっしゃるには
「心情的には理解できますが、調停に持ち込むのはあまりお勧めできないですね。
ご主人は直接あなたに暴力を振るっていません。確かに物を壊すのはDVに当たります。しかし奥さんや家族に怪我をさせるようなレベルでなければ、離婚の理由としては弱くなります。
また、借金の理由がギャンブルなどではなく生活費であることも、同じく理由としては若干弱くなりますね。
それから、最近経済的な面で以前よりは若干でも回復傾向が見られるとなると......
調停に持ち込んだ場合、今の状態だと調停委員によっては、夫婦関係を調整する方向を勧められるかもしれません。
そもそも結婚というものは、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、助け合う......と誓ってするものですから。
どうしても離婚したいということになれば、調停よりも御主人本人と話し合って協議離婚するか、急がなければ長期の別居の事実を作るという手もありますが......」
とのことでした。
それに加えて「慰謝料を請求はできますが、実際には払う能力が無ければ取れません。それに、具体的に計算をしなければハッキリとは言えませんが...... 奥さんのケースでは(元夫の厚生年金の期間が短い)ので、年金分割をしても、期待できるほどの金額にはならないと思われます」という話もありました。
慰謝料のことまでは考えてなかったし、年金分割にも期待していなかったので、それは別に構わないのですが......
それよりも、調停の話の時に言われた 「結婚というものは、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、助け合う......と誓ってするもの」という、この言葉の方が精神的にくるものがありました。
言われた時のタイミングのせいか、なんだか助け合いを拒否して別れたがる私の方が、加害者のように受け取れたからです。
長年、家計に生活費を入れなかったのは元夫。
部屋の壁を殴る蹴るしたり、小物などを見せつけるように壊したのも元夫。
助け合いをそもそもしなかったのは向こうなのに......
側からみると、まだ私の努力が足りないと思われてしまうのかと、一瞬絶望しました。
その後、私の顔色が変わったのに気付いたのか、先生は「いろいろな事で相談者さん御自身がとても怒りを感じておられて、冷静に判断なさっていない部分もあると思われます。すぐに籍をどうこうするよりも、しばらく別居を続けてみてはどうでしょう? 冷却期間を取って、よく考えた方がいいのではないですか」
おそらく 『財産もない、子どももいない、親戚も近くにいない。正社員でもない、年金もほぼ国民年金だけの50代の女が、これから独りになること』について「よく考えるように」という意味なのだと思います。
確かに第三者から見た冷静な意見です。
でも当時の私は冷却期間を取っても、夫婦2人の暮らしに戻りたくなる日が来るとは、到底思えませんでした。
どんなに時間を掛けても、です。
制限時間を少し余らせて相談は終わり、先生にお礼を言って帰宅しました。
どちらにしても今は動くべき時ではないのだ、と自分に言い聞かせつつ......
その後はしばらく状況を静観しつつ別居を続けましたが、結局離婚したのです。
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