<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
私が20歳の頃の話です。
大学3年生に進級するのを機に、念願の1人暮らしを始めることにしました。
1人暮らしをする予定のマンションは管理人が24時間常駐と謳われていました。
引越しの1週間前、私は管理人さんに電話し、引っ越す旨の挨拶をしました。
そして、当日。
荷物運びが問題なく終わり、引っ越しが終わったと伝えるため、管理人室を訪れると返答がありません。
改めて来ればいいかなと思い、その日はあまり気にしていませんでした。
翌日、オートロックのドア付近で管理人さんを見かけたので、挨拶をしようとしたときです。
「昨日、何者かが17時過ぎにうちのチャイムを押したようだが、その時間は下着だけだったので出られなかった」
いきなり管理人さんからそう言われました。
24時間常駐と言っても、管理人さんの勤務は9時から17時までで、それ以外の時間はマンションの一室で生活をしているようです。
いきなり「下着だった」の発言はどうかとも思いましたが、プライベートな時間を邪魔してはいけないのだなと、そのときは思いました。
それから数日後、私が大学に向かおうとすると、管理人さんから呼び止められました。
「ゴミの捨て方の説明をするので、明日ここに来てください」
ゴミの分別などについてはチラシをもらっていたので既に理解しています。
何なら引っ越しが済んでから既に数日経っているため、ゴミを捨てる場所なども私は把握していました。
説明には1時間以上かかるとのことで、大学への往復を考えると、説明を聞きに行く時間はありません。
翌々日からはゴールデンウイークが始まるため、管理人さんはお休みです。
「チラシはよく読みました。連休中はゴミを捨てませんので、連休明けに説明を聞きたいのですが」
そう言って改めてもらおうと思ったのですが、管理人さんは「それではダメだ」と引きません。
「社会人の方でさえ会社を休んで来てもらっているんだ。学生なんだから来なさい」
いきなり言い出したのは管理人さんなのに、なぜか私が叱られてしまいました。
私としては、ゴミの捨て方の説明があるなら入居前に知らせて欲しかったですし、学生の時間を軽く見られているような気もしました。
社会人は自分の裁量でなんとか時間を作って、他の日に休んだ分の仕事をこなすこともできるかもしれません。
しかし、私の指定された日時は、前期に選択した中でも特に単位が取りにくいと言われている科目の初回の講義だったのです。
私はどうしても講義に出席したかったのですが、そんな理由は管理人さんには通じず、結局指定された日時にゴミの捨て方の説明を聞きに行くことになってしまいました。
仕事や学校を休んでまで管理人さんにゴミの捨て方を聞きに行く物件は、後にも先にもここしかありませんでした。
この管理人さんからは、私が学生の間はずっと上から物を言われ続けて息苦しい思いをしました。
しかし、私が社会人になると、私が「忙しいので」というだけで管理人さんが引き下がるようになるという態度の変わりようが滑稽でもありました。
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