<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
私が大学を卒業し、就職活動をしていた1998年頃の出来事です。
とある求人募集で見つけた会社に応募し、一応は採用されることになりました。
一応という理由は、正社員でもアルバイトでもなく「研修」という形での採用だったからです。
時給は600円で、最低賃金よりも安かったのですが、働かないでいるよりは少しでも収入があったほうがいいし、知識が身につくならば...そう思い、その会社に研修に通っていました。
研修とはいえ、フルタイムで1週間ほど勤務していたある日、外部から30代の男性講師が来ました。
当時、その会社で普段行っている業務よりも高度な技術を取り入れようとしている最中だったようで、私だけではなく、正社員たちも揃って講師の方の話を聞きました。
私はこういった講義の時間が大好きです。
実践問題もあったのですが、集中して取り組んだためか、先輩たちが解けなかった問題も私はクリア。
講師の方から「この仕事に向いていそうだね」とお褒めの言葉をいただきました。
そして「正社員なんだよね?」と聞かれたため「正式に採用されているか分からないんです」と答えると、講師の方は社長(50代男性)に抗議してくれたのです。
「なんで正社員にしないんですか? え? 時給600円? ○○さん(私のこと)は1人暮らしなのに、それじゃ生活できないですよね?」と言ってくれました。
すると、社長は私に「来月から正社員にするので、それまではいまのままで」と言ってきました。
外部講師の方が社長にここまで言ってくれることは珍しい例だと思いますし、とてもありがたかったですが、なぜ社長は「来月から」と言ったのかが気になりました。
そしてその後、正社員になるための具体的な話はありませんでした。
本当に正社員にしてもらえるのか、半ば信じられない私。
そして、外部講師と社長とのやりとりを見ていて、研修とはいえ時給600円というのはありえないことなのだと気がついたのです。
外部講師の方に褒めてもらったことで自信がついたのもあり、はじめから「正社員(研修中も給与は同額)」として採用してくれる会社を見つけました。
ちなみに、時給600円だった会社で働いた分の給与は受け取っていません。
「辞める」と伝えてからゴタゴタがあり、給与の取得に時間をかけるよりは、1日も早く正社員として働きはじめてしまったほうが効率的だと思ったからです。
仕事をしたのだから、その分は請求すべきという意見が大半だと思います。
でも私は、諸々含めて、勉強料だったのかなと思っています。
人気記事:《漫画》給食室で「触るな」と言われた謎の箱...栄養士が隠していたあり得ない行為とは!?<前編>
人気記事:《漫画》「パート主婦って苦労してる感じだよね」と私たちを常に見下す義弟夫婦。ところが...<前編>
人気記事:「嫁のあんたが月20万稼いだら済む話やん」仕事を辞めたい夫をかばう、姑のハチャメチャ理論は...!?《かづ》
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。