こんにちは。認知症で要介護4のお義母さん(姑)と リウマチと骨粗鬆症で要介護5のおばさん(姑の妹)の在宅介護を経験した嫁のバニラファッジです。
今回のお話は、姑たちとつかず離れずの「2世帯同居」から「在宅介護」に移行することを 嫁であるわたしが覚悟した時のお話です。
前回のエピソード:今思えば認知症の始まりだった?大根をひたすら茹で続ける義母
朝5時半に起床し、配達された新聞と牛乳を持って 離れにある姑たちの台所へ行きます。 冷蔵庫の中に牛乳を入れる時に、残飯チェックをする。
2人とも「もったいない」のお年頃なので 冷蔵庫の中には怪しい食べ物がいくつか残っている。消費期限をチェックし、古いものは独断で処分。
この作業を本人たちの前でやると 「もったいない!バチが当たる!」と阻止されるので 2人が起きてくる前にさっさとすませます。
その後、母屋に戻ってお弁当作りや朝食作りなど 慌ただしい時間が始まる。
そして、ダンナや子どもたちを無事送り出した後、 改めて姑たちに朝のあいさつに行きます。
台所の床でおばさんが仰向けで倒れていました。
意識はしっかりしていて、顔色もそんなに悪くない。 話を聞くと、足元がふらついて尻餅をついたらしい。
ひざの悪いおばさんは、腰を下ろすと自力では立てません。
最初は床に座っていたおばさんですが...
助けてくれる人があらわれず、待っているうちに疲れて、ゆっくり仰向けに倒れたとのことでした。
そして、その状態で1時間。
時は冬でしたが、床暖房のタイマーがセットしてあったので 寝転んでいる間、寒くはなかったようです。 幸い怪我もなく大事には至りませんでしたが、その後おばさんはとても落ち込んでいました。
部屋に戻ってから私もダイニングテーブルの横で寝転がってみました。
視界には、いつもの部屋とはまるで違う 非日常的な風景が広がりました。
そして、ここから自力で起き上がれないという不安はなんと大きいことだろうと、感じました。
私は5分も寝ていられませんでした。
そして2度とこんなことがあってはいけない、と思いました。
家族が気づき、少し手を差し伸べることで、足の悪いおばさんの日常生活は問題なく、いつも通り送れます。そしてそれを続けていくことが「在宅介護」なんだと、初めて意識したのです。
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