<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。昔から自由な実母に驚かされていました。
今年54歳の兼業主婦です。
私の母(78歳)は、現在はとても元気で、実家で1人暮らしをしています。
「現在は」というのは、昔はちがったということです。
実は数年前まで母は塞ぎがちで、家からあまり出ない生活をしていました。
きっかけは、数年前の父(享年70歳)の他界でした。
もとはとても社交的だった母は、それ以来すっかり元気をなくしてしまい、外出もほとんどしなくなっていたので、私は心配していました。
しかし、母は友人やご近所さんの勧めで俳句教室や社交ダンスに通い始め、これをきっかけに、徐々に元気を取り戻していきました。
いまではお付き合いをしているAさんもいて、認知症とはいまのところ無縁のような気がして安心していました。
しかし、最近どうもワガママというか、身勝手な行動が多いような気がして悩んでいます。
例えば、私は結婚してから隣の市に住んでいるのですが、日中にいきなり母から「いまから病院に送って行ってくれない?」と、電話が掛かってきたりすることがあります。
もちろん急病ではなく、定期健診のようなもので、緊急性はありません。
ただ、事前にそういうお願いの連絡があったわけでもなく、しかも私の仕事中に平気でそんな電話をかけてくるのです。
「仕事中だから難しい」と言っても「Aさんにお願いしてたんだけど、急用で行けなくなったから病院に行きたいのに。私はどうすればいいの?」と、こっちが困るようなことを返してきます。
結局、その日は仕事を抜けることができなかったので、母にはタクシーで病院に行ってもらいました。
また別の日には、早朝6時すぎに我が家を訪ねてきたと思ったら、よそ行き用の綺麗な服に身を包み、笑顔で「いまから旅行に行くから、この子を預かって」と言い、突然ゲージに入れた犬を玄関で手渡してきたのです。
もちろん、そんな相談は事前に受けていませんでしたし、私も仕事の予定だったのでこれには「こんな朝早くに連絡なく来て、いきなり何言ってるの?」と母に怒ってしまいました。
しかし、母は「だって旅行なんだもん。この子(犬)は車酔いしちゃうから、逆に連れて行くのかわいそうじゃない」と言い、ほとんど押し付けるように出かけていきました。
ちょうど息子(19歳)が休みの日だったので、なんとか預かることはできましたが、朝からちょっと頭を抱えてしまいました。
もとから実母は自由気ままなところがありましたが、それでも事前の相談もなく「車を出せ」だの「ペットを預かれ」だの言ってくる人ではありませんでした。
近年それがひどくなってきているような気がして、もしかするとこれが認知症の始まりなのではないか? と私は密かに心配しています。
これから、どんどんエスカレートするんじゃないかと思うと、いくら自分の親でもちょっとしんどいぞ? と悩んでいます。
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