<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ごんちき
性別:男性
年齢:48
プロフィール:東北地方の会社員です。妻と2人暮らし。
2003年に起きた私の妻(当時30代)の話です。
当時、福島県に住んでいた妻は、私との結婚を機に宮城県へ嫁いで来ました。
妻は福島県で小売業を営む会社に正社員として勤めていましたが、当時の仕事が大変気に入っており、宮城県に嫁いでもその会社で仕事を続けたいと希望しました。
しかし、通勤するとなると電車と自動車を乗り継いで片道約2時間かかります。
通い続けられるかどうか私はとても心配だったのですが、妻の意思は固く、そのまま在職する選択しました。
妻は朝5時に起きて身支度し、6時に家を出て自動車で最寄り駅に向かっていました。
そこから1時間かけて職場の最寄り駅に到着、徒歩で職場へ向かい、8時に職場に到着します。
そんな職場と自宅の往復を週5日。
初めは同僚たちも好意的で「頑張ってるね」と感心していましたが、しばらくするとだんだん周りの態度が冷たくなってきました。
通勤に片道2時間かかるため、時間の融通が利かず、イレギュラーの残業などが全くできず、周りの皆が残業していても先に帰らざるを得なかったからです。
それが原因で、だんだん同僚たちのストレスが溜まっていったのでしょう。
そして、結婚して1年程経過した頃には、妻へのいじめが始まったのです。
聞こえるように「早く辞めたらいいのに」「交通費いくら掛かっているんだか」などと嫌みを言われ、ミスなどしようものならネチネチと説教する社員もいたそうで、とてもつらかったようでした。
それでも小売業の仕事が好きなので、「いつか分かってもらえる」と必死に頑張っていましたが、結局は3年ほど経ってから退職しました。
その後、妻は自宅のある宮城県内で小売業の仕事を探しましたが、正社員で雇ってもらえる会社は見つからず、結局パート社員の職を見つけて働き始めました。
仕事が好きで、パートとはいえ熱心に勤めていたので、5年ほど勤めた後に誘いを受けて正社員に。
職場のリーダーに抜擢されて、給料も以前勤めていた会社以上にもらえるようになりました。
一方、妻に意地悪していた会社はだんだんと業績が悪化したようです。
噂によると、業績が悪化し始めると社内の人間関係も悪化したそうです。
「いまにして思うと、表面化していなかっただけで、もともと人間関係は悪かったのかもしれない」と、妻はそう振り返ります。
一度うまくいかなくなるとあらゆることがうまくいかなくなり、会社からはどんどん人が離れていき、最後には他社に買収されてしまいました。
残った社員に妻が聞いたところ、買収後の待遇はかなり悪くなったようです。
会社にとって大切な社員をいじめるような職場はそうなって当然!
自業自得だなと私は思っています。
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